【新日本】飯伏 悲願のG1制覇へ泥くさ精神論

2019年08月03日 16時30分

昨年の決勝では棚橋(右)に屈した飯伏。今年の意気込みは違う

 新日本プロレス「G1クライマックス」で初優勝を狙う飯伏幸太(37)が2日、3つの「ない」を胸に不退転の決意を明かした。KENTA(38)との開幕戦(7月6日、米国・ダラス)で左足首を負傷しながらもAブロック2位をキープ。満身創痍のゴールデンスターは、試練の夏を乗り越えられるのか――。

 昨年の準優勝者にして優勝候補の一角と目された飯伏にとって、ピンチからのスタートだった。初戦でKENTAにプランチャを放った際に左足首の三角靱帯を負傷するアクシデント。過酷な連戦から回復が遅れ、現在も腫れが引いていない。テーピングでの固定と痛み止めが欠かせない状況だ。

 最初は左足を着くこともできなかったが「それに比べれば足の状態は少しずつ良くなってきている。とりあえず今は最低限、全部勝つしかないので」と開き直り、開幕2連敗から4連勝。6戦全勝で首位のIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(31)を追走するために、残り全勝を誓う。

 満身創痍ながら今大会は「逃げない、負けない、諦めない」と自分に言い聞かせて戦い続けている。「どれも一つずつ欠けてきたから、これまで優勝できなかった。逃げたこともあれば、自分に負けたこともあるし、諦めてしまったこともある。去年は決勝戦まで行ったのにファンの期待を裏切ってしまった」。20代のころから特異な才能で団体・階級の枠を超えた活躍を見せ、自由にプロレスを表現してきた。そんな男が泥臭いまでの精神論を掲げるのは、ただならぬ執念の表れと言える。

 3日大阪大会では前年度覇者・棚橋弘至(42)との大一番に臨む。「去年の決勝戦(と同一カード)なので。棚橋さんのこともずっと尊敬してきて、追ってきて。ここはただの公式戦ではなく、ちょっと特別な試合」と、2敗同士の生き残りマッチに闘志を燃やす。今年4月に新日本に再入団した際に、飯伏はプロレス界を背負う「覚悟」と「責任感」を口にした。真価が問われる大阪決戦を制し、悲願のG1制覇へ突き進む。