新日本プロレス28日の名古屋大会で「G1クライマックス」Bブロック公式戦が行われ、IWGP・USヘビー級王者ジョン・モクスリー(33)がIWGPインターコンチネンタル王者・内藤哲也(37)を下し、無傷の開幕5連勝を飾った。

 開始のゴングを待ち切れず突進したモクスリーは、序盤から内藤と激しい場外乱闘を展開。リングでもヘッドバット、ナックル、かみつきと荒々しく攻め立てた。

 雪崩式フランケンシュタイナー、コリエンド式デスティーノといった大技に苦しむ場面もあったが、正調のデスティーノだけは許さない。これをこらえてダブルアーム式DDTで内藤をマットに突き刺すと、最後はデスライダー(高角度のダブルアーム式DDT)を決めて激闘に終止符を打った。

 最大の強敵と目された内藤との天王山までクリアし、開幕からの連勝は5に伸びた。これでBブロックは2敗が石井智宏、ジュース・ロビンソンの2人となり、残り7人が3敗で並ぶ状況。ただ一人、全勝で首位を独走するモクスリーは試合後のリング上で「記事は俺一色にしろ。俺から目を離すな。俺の前に立ちはだかるヤツは全員叩き潰す」と豪語した。世界最大団体・WWEでトップに上り詰めた狂犬が、文字通りG1を席巻している。