【新日本】G1崖っぷちの棚橋 長州の言葉で逆襲宣言

2019年07月26日 16時30分

棚橋は巻き返しに自信をのぞかせる

 新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」前年度覇者の棚橋弘至(42)が25日、連覇の誓いを新たにした。Aブロックで既に2敗を喫し、SANADA(31)との公式戦(27日、愛知県体育館)は早くもサバイバルマッチの様相を呈する。そんな崖っ縁のエースを奮い立たせるのが、6月に引退した“革命戦士”こと長州力(67)の言葉だった。

 棚橋が置かれている状況は厳しい。開幕2連敗からの2連勝で星取りを五分に戻したが、公式戦で敗れたIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(31)とKENTA(38)が揃って4連勝中。最終的に勝ち点で並んだ場合は直接対決の勝敗が影響するため、これ以上差を広げられてはブロック突破が困難になる。

 棚橋は「なんだったら赤信号に近い感覚。そのくらい、特にオカダのいるステージは違いますからね。現段階で大崩れは考えにくい」と危機感をにじませる。次戦の相手SANADAも、首位2人との公式戦を残すものの既に3敗と後がない。本来は優勝候補に名を連ねるべき2人の公式戦は、早くも生き残りをかけた一戦となる。

 とはいえ、悲観的な要素ばかりではない。上半期が故障続きだったことで懸念されていたコンディションは復調しているという。「僕の調子を測るバロメーターはスリングブレイドなんです。走る、回る、飛ぶ、全てが分かりますから。そういう意味でも走れてますし、G1にだけアジャストできる僕はすごいなと。我ながらアッパレですよ」と、急に大御所のような風格を漂わせた。

 精神的に勇気づけられる出来事もあった。オフの21日に道場で練習していた際に、大先輩の長州に会い「まだまだこれからですよ」と声をかけられたのだ。実は今年の1月4日東京ドーム大会前に棚橋がアドバイスを求めるや「タナなら100%大丈夫」と、これまた短いながら力強い言葉を授かったこともある。

 また今年のG1で棚橋は、ランス・アーチャーと並び、43歳の石井智宏に続く年長選手となった。だが「俺も(来年以降は)当落線上のような感覚というか。キャリア20年を迎えて弱気になる部分もあったんですけど、長州さんは(リングを去るまで)45年なんだ、俺、まだ折り返してもないじゃんって。まだまだいくかって革命魂に火がつきましたね」と語った。

「こういうタイミングも巡り合わせ。“長州チャージ”しましたんで、ちょっくら2連覇してきます」。逆襲に向け、エースが燃えている。