新日本プロレスは20日、東京・後楽園ホール大会で「G1クライマックス」Aブロック公式戦を行い、IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(31)とKENTA(38)がそれぞれ勝利。開幕から無傷の4連勝で勝ち点を8に伸ばした。

 オカダはIWGPジュニアヘビー級王者ウィル・オスプレイ(26)と対戦。静かなグラウンドの攻防で幕を開けると、中盤以降は同門対決らしく高速の切り返しの連発となり、客席は興奮のるつぼに。終盤、場外とリング上で立て続けに2発のオスカッターを食らい、シューティングスタープレスも受けるが、なんとか切り抜け、最後は意地のレインメーカーを2発叩き込んで3カウントを奪った。

 オカダは「まだG1クライマックス、半分も終わってないんだね。でもさ、みんなが見て分かるように俺、ピンピンしてるから。次、東京に戻ってくる時は武道館3連戦ですが、武道館の前に決勝、決めさせてもらいます!」と宣言した。

 一方、EVILと対戦したKENTAは、蹴りを中心に試合を有利に進めた。場外戦でパイプイスの山に投げられそうになるピンチもあったが、巧みに体を入れ替えることに成功。逆にEVILをブレーンバスターでパイプイスの山に叩きつけた。

 リングに戻ってからも要所を締めてペースを譲らず、ブサイクへのヒザ蹴りを効果的に決めて相手の動きを制すると、最後は必殺のゴー2スリープを決めて3カウントを奪い「ひと言だけ。あー、楽しい」と笑顔を見せた。

 無傷の4連勝の2人は、いよいよ次戦(27日、愛知県体育館)で直接対決となる。全勝を守るのはどちらか。