新日本プロレス「G1クライマックス」18日東京・後楽園ホール大会のAブロック公式戦で、飯伏幸太(37)がIWGPジュニアヘビー級王者ウィル・オスプレイ(26)との激闘を制し公式戦3戦目にして待望の初日をあげた。

 初戦(日本時間7日、米国・ダラス大会KENTA戦)で左足首を痛めてしまった飯伏に対し、オスプレイは首の負傷で15日札幌大会を緊急欠場したばかり。ともに満身創痍で迎えた一戦だったが、互いに意地と意地をぶつけ合う壮絶な長期戦となった。

 試合が動いたのは25分過ぎだ。飯伏はオスプレイのヒドゥン・ブレイド(後頭部への助走式バックエルボー)をカウンターのバックエルボーで迎撃する。強烈無比なボマイェを突き刺すと、そのまま必殺のカミゴェにつないで3カウント。今年1月4日東京ドーム大会のNEVER無差別級王座戦のリベンジに成功すると同時に、今G1初勝利をものにした。

 優勝候補の一角と目されながら、まさかの連敗発進。好敵手撃破で逆襲ののろしを上げた飯伏はリング上で「G1はみんなこうやって一人ひとり、ケガを持って戦ってます。それでも、僕はこのG1に、この夏にかけてます。絶対に負けない、逃げない、諦めない。そして皆を裏切りません」とマイクアピールした。

 AブロックではIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカとKENTAが開幕から3連勝を飾り、勝ち点4差をつけられた飯伏は負けられない戦いが続く。「このまま勝ち続けますよ。足は全然大丈夫。このまま優勝します」と、残り全勝を誓っていた。