新日本プロレス「G1クライマックス」Bブロック公式戦は15日、北海道・北海きたえーる大会で行われ、初出場のタイチ(39)がIWGPインターコンチネンタル王者・内藤哲也(37)を撃破。地元で大金星を挙げた。

 今年2月に同会場で内藤とのIC王座戦に敗れたタイチは、この試合で乱入した鈴木軍の同門にして同郷の飯塚高史(引退)の来場を示唆しつつ、雪辱の舞台に立った。10分過ぎには、その飯塚が現役時代に使用していたアイアンフィンガーを持ち込むも、内藤にかわされ、スイングDDTで返り討ちに遭う。

 さらにリバースフランケンシュタイナー、コリエンド式デスティーノと猛攻にさらされたが、正調デスティーノをキャッチしてブラックメフィストを発射。フライングフォアアームをレフェリーに誤爆させ、リング上を無法地帯にしてみせた。

 再度のデスティーノを回避したタイチは、カウンターのトラースキックを決めると、ついにアイアンフィンガー・フロム・ヘルを炸裂させる。そのままタイチ式ラストライドで3カウントを奪い、雪辱に成功すると同時にG1初勝利を挙げた。

 優勝候補を相手に大番狂わせを起こしたタイチは「どうせ今日も俺が負けると思ってたんだろ? 初出場、ナメてんのかこの野郎。全部、俺が変えてやる。俺が中心にな。この後も楽しみにしておけ」と豪語した。

 一方、まさかの開幕2連敗となった内藤はノーコメントで会場を後にした。