新日本プロレス「G1クライマックス」Aブロック公式戦は14日、大田区総合体育館大会で行われ、“キング・オブ・ダークネス”EVILが飯伏幸太(37)を破り初白星を挙げた。

 開幕戦(日本時間7日、米国・テキサス州ダラス)で負傷した飯伏の左足首を踏みつけるなど、序盤から容赦ない攻撃を展開。ボマイェを浴びて逆襲を許すも、カミゴェを回避するとヘッドバット、首折り弾を叩き込み動きを止める。最後はダークネスフォールズからEVILにつないで、3カウントを奪ってみせた。

 ゴールデンスターを暗黒の世界に引きずり込んだEVILは「飯伏、少しは意識したんじゃねえか? このままG1優勝してやるよ。よく覚えておけ」と勝ち誇った。

 一方の飯伏は開幕からまさかの2連敗。「いやいやいや、足は全然痛くないです。痛くない。あと全部勝つしかないんで。まだ諦めてないです。まだチャンスはあるはずです」と前を向いたものの、華麗な空中技と強烈な打撃の生命線でもある左足の状態には不安が残る。悲願の初優勝へ、暗雲が垂れ込めた。