新日本プロレスは13日の大田区総合体育館大会で「G1クライマックス」Bブロック公式戦を行い、荒武者・後藤洋央紀(40)が前IWGPヘビー級王者ジェイ・ホワイト(26)を粉砕し、意地の白星発進を飾った。

 今年4月の熊本大会でのシングルマッチを筆頭に、幾度となく敗北を喫してきた天敵との初戦。開幕を前に盟友・柴田勝頼がコーチを務める米国・LA道場でトレーニングを積んできた後藤は、優勝候補の一角と目されるジェイに対し執念の猛攻を展開した。

 ブレイドランナーを切り返すと、昇天・改を発射。さらに新兵器の牛殺し式GTRを炸裂させて一気に勝負に出る。強烈なミドルキックを叩き込み、最後は正調のGTR(変型顔面砕き)で激闘を制した。

 柴田やLA道場生に対し感謝の言葉を述べた後藤は「完全復活への階段を一段上っただけにすぎない。次の公式戦、ここからが俺のG1。ここで負けたら、出る資格はないと思っていた」と豪語。今年上半期はスランプに苦しんでいた荒武者が、G1の舞台で逆襲を開始する。