新日本プロレスの前IWGPヘビー級王者ジェイ・ホワイト(26)が、真夏の祭典「G1クライマックス」初制覇へ怪気炎を上げた。一躍トップ外国人に躍り出た優勝候補はBブロックのライバルたちを一蹴。初戦(13日、東京・大田区総合体育館)で激突する後藤洋央紀(40)にはひときわ痛烈な言葉を浴びせた。

 今年のジェイは違う。ダークホースだった昨年から、一気に優勝候補と目される存在になった。1月にオカダ・カズチカを破り、2月には棚橋弘至からIWGP王座を奪取。4月のマジソンスクエア・ガーデン(MS・G)大会でオカダにベルトを奪われたものの、実力を満天下に示した。

 13日から始まるBブロック公式戦に向け「気になるやつなんかいない。下の連中を見る必要はないだろ。MS・Gのリマッチをやっていないし、(6月に)棚橋を再び倒した。クリス・ジェリコはIWGP戦線から退場した。俺がナンバーワンコンテンダーに疑いない。それを証明する舞台がG1だ」と豪語する。

 同ブロックでは元WWEのジョン・モクスリー(33)が注目を集めるが「みんな過大評価している。どこかの大きな団体と新日本は別物なんだ。そんな過大評価は、俺との1試合で全てをひっくり返せると思う」と挑発的な笑みを浮かべた。

 また、初戦で激突する後藤には先シリーズ最終戦で襲撃を受けたものの、4月にシングルで完勝した、ジェイの自信は揺るがない。「今年だけで俺に何回負けてるんだ。あんなにチャンスを逃しているにもかかわらず、またチャンスを与えるのか。あいつをG1に入れるくらいなら、将来性のあるヤングライオン、例えば海野翔太のような選手を入れたほうがよかったと思う。やつはサムライではなく、ただの臆病者だ」と一刀両断した。

 ケニー・オメガ以来、2人目となる外国人選手でのG1制覇を果たせば、最年少記録となる。真夏の祭典に新たな歴史の1ページを刻む。