新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」が6日(日本時間7日)、テキサス州ダラスのアメリカン・エアラインズ・センターで開幕。初出場のKENTA(38)は優勝候補の一角・飯伏幸太(37)を撃破し白星スタートを切った。

 今年1月限りで世界最大団体・WWEを退団。6月の新日本・大阪城ホール大会に電撃登場したKENTAは、注目の初陣で昨年準優勝者の飯伏と激突した。

 プランチャーをヒザで迎撃したKENTAは、この際に左足首を痛めた様子の飯伏に対し、串刺しドロップキックからダイビングフットスタンプで攻め立てる。シットダウン式ラストライドの反撃に遭うも、カミゴェは間一髪で回避。打撃合戦でカウンターのハイキックを決めダウンを奪った。

 ここを勝機と見るや、側頭部へ蹴りを乱射。最後はWWEでは使用できなかった代名詞のゴー2スリープを決めて、3カウントを奪ってみせた。

 初のG1の舞台で大きなインパクトを残したKENTAは「最初が飯伏君で本当に良かったなって思うし、すごい気分いいですね。何年ぶりだろうな、プロレスをしたって感じがしてます。新しい一歩として最高でしたね」と充実の表情。

 それでも目指す場所はさらなる高みだ。「1試合ではなんとも言えないし。まだ初戦ですから気を引き締めて、また次にという感じですかね」と決して慢心はしていない。次戦(14日、大田区総合体育館)の相手は前年度覇者・棚橋弘至(42)。強敵との対戦が続くが「満喫したいですね。誰であろうと」と力強く宣言した。