新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」が6日(日本時間7日)、テキサス州ダラスのアメリカン・エアラインズ・センターで開幕。Aブロック公式戦でIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(31)が、前年度覇者の棚橋弘至(42)を下し白星発進した。

 史上初めて米国で迎えたG1開幕戦のメインイベントは過去3度、東京ドーム大会のメインを張った日本プロレス界の黄金カードにして、IWGP王者と前年度覇者の大一番。棚橋の執念に苦しめられたオカダは、約5か月ぶりの解禁となったハイフライフローをボディーアタック式に決められてしまう。

 何とか2発目をヒザで迎撃すると、スリングブレイドをかわしてレインメーカーを決めるも、ドラゴンスープレックスで再逆転を許す。さらにレインメーカーの連発は張り手で阻止された。

 それでも最後は王者が底力で上回った。スリングブレイドを狙ってロープに走った棚橋を捕獲し、旋回式ツームストーンパイルドライバーでマットに突き刺す。そのまま渾身のレインメーカーにつないで激闘を制した。

 試合後のリング上でオカダは「G1クライマックス、どうだった? また帰ってくるときは、俺がG1ウィナーで、IWGPヘビー級王者だ」と英語でスピーチ。さらには日本語で「またダラスに俺が帰ってくる時は、ここダラスに…カネの雨が降るぞ!」とアピールし、4846人の観衆から大歓声を受けた。

 大事な初戦をものにしたオカダは武藤敬司、佐々木健介以来となる史上3人目のIWGP王者としてのG1制覇に向け好発進。G1の公式戦は舞台を日本に戻し、13日の大田区大会から再開される。