新日本プロレス25日の宮城・仙台サンプラザホール大会でYOSHI―HASHI(37)を迎え撃つブリティッシュヘビー級王者ザック・セイバーJr.(31)が23日、屈辱条件を突きつけた。

 王座戦前に発表された「G1クライマックス」(7月6日、テキサス州ダラスで開幕)の出場メンバーから落選した挑戦者が、ザックのG1出場権もかけろと要求。王者は「タイトル戦ができるだけでラッキーなのに、どういう考えでそんなことを言っているんだ。俺は王座も出場権も手放さない」と返答したはずなのだが、この発言が曲解されたのか、仙台決戦はベルトとG1出場権がかかる一戦に変更された。

 不条理にもリスクだけが増えたザックは、都合よく二兎を追うYOSHI―HASHIを断罪する。「ふざけるな。ならお前が負けたら、俺の付け人にでもなれ。未来永劫、俺の荷物を持ち、コスチュームを洗濯していろ。史上最高齢の付け人にしてやる」と新日マットに「令和の中牧昭二」を誕生させることを予告。「俺の持っている全ての技術を出すまでもない。お前なんかボストンクラブで十分だ」と完全に若手扱いした。

 この日の岩手大会では8人タッグ戦で前哨対決。多彩な関節技で挑戦者を苦しめた英国王者に死角は見当たらない。