【新日本】IWGP防衛オカダ 王者でG1制覇の熱い決意

2019年06月10日 20時00分

オカダはジェリコ(左)に強烈な蹴りを浴びせた

 9日の新日本プロレス大阪城ホール大会で、IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカ(31)がクリス・ジェリコ(48)の挑戦を退け、2度目の防衛に成功した。世界的ビッグネームとの大一番の幕切れには後味の悪さも残ったものの、次の大目標は「G1クライマックス」(7月6日、米テキサス州ダラスで開幕)制覇だ。今年の真夏の祭典には新たな強豪が続々と名乗りを上げ、例年以上に注目が集まる中で、レインメーカーは誰よりも特別な思いを抱いている――。

 世界が注目した初対決は意外な結末が待っていた。一進一退の攻防が続いた25分過ぎ、レインメーカーをかわされたオカダはジェリコのコードブレイカーをキャッチ。これをジェリコが前方回転エビ固めで切り返そうとしたところを上から押し潰す形で、意表を突いた3カウントを奪った。

 ところが、この決着に納得のいかないジェリコが試合後に大暴れだ。ジューダスエフェクト(ローリングバックエルボー)を食らったオカダは棚橋弘至(42)に救出されたものの、ダメージは大きく、無言で会場を後にした。

 本来なら来月に開幕が迫ったG1に向け、最高の形で終わりたかったところ。輝かしい実績を誇るレインメーカーのキャリアの中で、数少ない未達成事項の一つにIWGP王者でのG1制覇があるからだ。

 さらに今年のG1は史上初めて米国で開幕を迎えるが、その“発案者”がほかならぬオカダだったのだ。新日プロの親会社「ブシロード」のCMで2016年8月にハリウッド女優のミラ・ジョボビッチと共演した際、撮影地の米ロサンゼルスで木谷高明オーナー(59)に直談判したという。

 オカダは試合前、本紙の取材に「プロレスが盛り上がったら、いつかそういうことができたらいいですねって話したんです。僕が言い出しっぺですから。成功させる責任があるし、やらないといけないなって思います」と語り、今年のG1には並々ならぬ覚悟を持っている。

 くしくもこの日は2月に米WWEを退団した元ノアのカリスマ、KENTA(38)が新日マットに電撃登場。「自分の本能に従ってここに来ました。KENTAのプロレス、お見せします。G1でお会いしましょう」と、いきなり真夏の祭典への参戦を表明した。

 さらに同じく元WWEスーパースターの大物で、IWGP・USヘビー級王者のディーン・アンブローズ改めジョン・モクスリー(33)もG1参戦に名乗り。先の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」覇者で、この日ドラゴン・リーからIWGPジュニアヘビー級王座を奪還したウィル・オスプレイ(26)、BOSJ準優勝の鷹木信悟(36)もG1出撃を口にした。

 新たな強敵が続々と登場する真夏の祭典で、レインメーカーは2000年大会の佐々木健介以来となる2冠を目指す。大阪城決戦が消化不良となったことも踏まえて、あらゆる意味で王者の真価を問われる夏になりそうだ。