【新日本】IWGPジュニアヘビー級王者リー撃破 石森の闘志に火をつけた鷹木の“ジュニア軽視”

2019年05月14日 16時30分

石森は場外のリー(下)に驚異的な高さの空中弾を発射

 新日本プロレス「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」が13日、宮城・仙台サンプラザホール大会で開幕。Aブロック公式戦で石森太二(36)がIWGPジュニアヘビー級王者のドラゴン・リー(23)を撃破して白星発進した。悲願のBOSJ初制覇へ最高のスタートを切ったが、闘志に火をつけたのは同じAブロックにエントリーする鷹木信悟(36)の開幕前の発言だ。

 王座奪回を狙い、リーに挑戦して敗れた3日の福岡大会から、わずか10日後の再戦となった開幕戦。石森は必殺のブラディクロス(変型顔面砕き)でリベンジに成功した。最高のスタートを切ると「必ず新しい景色をお前らに見せてやる。イッツ・リボーン」と豪語した。

 復権を目指すリーグ戦を前に、看過できない出来事があった。今年初出場の鷹木が、優勝後の青写真としてジュニア王座ではなく体重制限のないIWGPインターコンチネンタル王座を狙うことを示唆(本誌既報)。現王者・飯伏幸太(36)と次期挑戦者・内藤哲也(36)の抗争への参入に意欲を見せた。

 鷹木、飯伏、内藤の3人と同世代の石森はこの発言に猛反発。「あいつはジュニアを軽視しているよね。この階級のままヘビー(級にも挑戦)とかなら分かるよ。でもあいつはあっちに行きたいのが前提だろ。俺にもジュニアでやってきたプライドがあるから。お前のヘビー級転向の踏み台にされたくないね」と憤りをあらわにした。

 近年のプロレス界では階級無差別化の流れが進んでいるが、163センチ、73キロの小兵戦士にはジュニアに対する強いこだわりがある。「俺は人一倍小さいほうだから、誰にも文句を言わせない突出したものがないと勝ち上がれないのは分かっていた。それを今でも見せているつもり」。ヘビー級選手に対抗する武器を必死に模索し、スピードを磨いてきただけに鷹木の発言は許せなかった。

 さらに今年のBOSJは、史上初めて東京・両国国技館(6月5日)で優勝決定戦が行われる。新日ジュニアの“ブランド”は、日本武道館で決勝が行われていた1990年代の黄金期に引けをとらないまでに高まってきた。

 石森は「それがヘビー級の踏み台になんかなったら一番面白くない。俺も両国のメインは立ったことないし、このビッグチャンスはものにしたい」と決意表明。史上最多20選手出場のジュニアの祭典を初制覇し、矜持を示す。