4日新元号初のIWGPヘビー級防衛戦 オカダが令和新宣言「高き壁」

2019年05月03日 16時30分

オカダは調印書にサインをする前に手を合わせた。右は対戦相手のSANADA

 新日本プロレスのIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(31)が2日、令和のプロレス界に“宣戦布告”した。4日の福岡国際センター大会で控えるSANADA(31)との初防衛戦は、新元号初のIWGP戦となる。平成で頭角を現し、いまや誰もが認めるプロレス界のトップになったレインメーカーが、新時代の幕開けに際して業界に望むこととは――。

 オカダはこの日、福岡市内で行われた公開調印式にSANADAと並んで出席。そして「マジソンスクエア・ガーデンでチャンピオンになって、ニューヨークを大盛り上がりにしてきました。そこでかなりの自信を得たので。今年、いろんなチャンピオンがいましたけど(IWGP戦で王者が)防衛っていうのをしていないので、今回、僕がしっかり防衛したいと思います」と宣言した。

 一方で令和初のIWGP戦という話題になるや「僕はそんな気にせず…。逆に平成初のタイトル戦、分かる人います?」とファンに問いかける一幕も。即座に藤波辰爾VSクラッシャー・バンバン・ビガロ(1989年1月16日)を導き出せるツワモノはいなかった…。

 オカダの素っ気ない態度は、猫もしゃくしも連発される「平成最後」「令和初」に食傷気味だからというだけではない。本紙の取材でその理由を「それこそ新日本の厳しさっていうのは昭和から変わっていないと思いますし。令和になりました、ぽんって(切り替えられる)気にはならないんですよね。あと、すでに僕の時代じゃないだろうなと。だからテンションも上がらないです」と苦笑いしながら明かした。

 年齢的にはこれから全盛期を迎える世代だが、IWGPの連続防衛記録「V12」の樹立をはじめ、平成のうちに時代を代表するレスラーに上り詰めた。2015年11月には天龍源一郎引退試合の相手を務め「昭和」から「平成」のバトンタッチという意味で意義深い試合も経験した。

 だからこそ令和では、新世代の台頭に期待する。「出てきてほしいし、出てこなきゃだめだと思う。もちろん僕も、いつまで続くか分からないですけど『令和もすごい活躍だった』と言われる時代にしたいです」。ここまで言えるのも、向こう何年にもわたり「高き壁」として立ちはだかる覚悟があるからこそ。業界全体から追われる立場の男が、注目の防衛ロードをスタートさせる。