【新日本】再入団の飯伏が決意語った 「死ぬまで、それが僕の契約期間です」

2019年04月24日 11時00分

内藤(上)にジャーマンを決める飯伏

 新日本プロレスの“ゴールデンスター”飯伏幸太(36)が22日、東京・後楽園ホール大会の試合前に古巣再入団の報告会見を行った。DDTとダブル所属していた2016年に両団体を退団し、フリーとして活動。日本プロレス界の宝と称されて久しいが、一方で業界随一の自由人としての動きも続けてきた。なぜ、新日マットをレスラー人生における「最後の場所」と選択したのか。本紙に明かしたその真意とは――。

 飯伏は20日の愛知大会でザック・セイバーJr.(31)を撃破し、IWGPインターコンチネンタル王座初防衛に成功。リング上で新日プロに再入団したことを発表した。これを受け、この日の後楽園大会前、菅林直樹会長(54)同席のもとで報告会見が行われた。20日付で再び正式な新日プロの一員となった飯伏は「死ぬまで、終わるまで、それが僕の契約期間です」と、並々ならぬ覚悟を示した。

 2013年に当時所属していたDDTとの「ダブル所属」という史上初の形式で新日プロに入団した。しかし肉体的、精神的な負担があまりに大きく、16年2月に両団体を退団。以後はフリーとして活動し、世界最大団体の米WWEにも参戦した。まさに紆余曲折の末の古巣復帰となったが、飯伏は本紙の取材に決断の真意を述べた。

 飯伏 WWEだったり、他の世界を自分なりに見てきた。やっぱり新日本のレベルの高さも分かったり、再確認できた部分もある。「遠回りした」とか思われがちだけど、その作業をあの時にしていないと、今か今より後に同じことをしているんだろうな、と。その後で新日本に入っても自分のピークは過ぎていると思うので。だから全然遠回りじゃない。

 今年に入り飯伏の去就には注目が集まっていた。盟友関係にあったケニー・オメガ(35)が米国の新団体AEWに移籍したからだ。飯伏にもAEWから“巨額”のオファーが届いていたとみられるが、2月の大阪大会で新日プロに“残留”することを宣言。実は、昨年末の段階から再入団する希望を持っていたという。

 飯伏 一番プロレスを広められるリング。もしかしたら「飯伏、新日本入ると(DDTで恒例の)路上プロレスできないよ? 楽しいプロレスできないよ?」と言う人がいるかもしれないですけど、全くそうは思わないし。あれは楽しいからではなく、(知らない人にも)プロレスを広めるためにやっていたことなんです。いろいろな場所でやるのが楽しいとかではなく、プロレスを広める作業が楽しいんです。

 自由人であるがゆえのえたいの知れぬ危うさが魅力の一つだったが、飯伏は「基本的に今も自由ですし」と笑う。会見では所属になったことで芽生える覚悟と責任感という言葉も自ら口にした。世界中から認められる才能の全てを注ぎ込み、プロレスの「研究者」から「伝道師」となる。

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