【新日本】棚橋が告白 スタイルチェンジの苦悩

2019年03月19日 16時30分

就活生を前に棚橋はロープに上がってプロレスをアピールし、頭を下げた

 新日本プロレス「NEW JAPAN CUP(NJC)」を勝ち進む棚橋弘至(42)が18日、抱える苦悩を告白した。開幕前に示唆した通り必殺技のハイフライフローを封印したままベスト8入りを果たしたが、スタイルチェンジの理想型とは程遠い状況。前年度覇者ザック・セイバーJr.(31)との準々決勝(21日、浜松)に暗雲が垂れ込めてきた。

 右ヒザに爆弾を抱える棚橋は1回戦では海野翔太(21)をテキサス式四つ葉固めで、2回戦では田口隆祐(39)をドラゴンスープレックスホールドで下し8強に駒を進めた。中でもドラゴンスープレックスには込められた意味があった。

 優勝者が4月6日にIWGPヘビー級王者ジェイ・ホワイト(26)に挑戦する米ニューヨークのマジソンスクエア・ガーデンは、かつての師匠・藤波辰爾が1978年1月に同技を初めて出した会場。「何十年の時を経て“飛龍帰還”を果たしたい」という思いから若手時代からの得意技を復活させたのだ。

 しかし新たなフィニッシュホールドとして定着させるのかとなると話は別で「決めてないです」と悩ましげな表情。「理想としてはシャイニング(ウィザード)、足4の字に切り替えた武藤(敬司)さんのようなスタイルチェンジを模索していたんですけど…。何か(新技)があってハイフライを封印というわけではない。いざとなったら飛ぶしかない」と偽らざる本心を明かした。

 2001年1月にムーンサルトプレスに代わる新技、閃光魔術弾の使用を開始した武藤は、前年末からスキンヘッドになるなど全てを変え衝撃を与えた。この理想型と比べると「見切り発車」であることは否めず、NJCの真っただ中にありながら悩み続けている。
 ただしハイフライフローを早期解禁するのも、あまりにもリスクが高い。「(欠場明けだった)去年の今ごろと比べても、めっちゃくちゃヒザが痛いんですよ。走れてない、飛べてない…でもこれがベースなんです。休んで良くなるものでもないし、急激なコンディションの回復は望めない」

 この状況下で関節技の鬼・ザックはまさに最悪の相手となる。「ジェイにリベンジしたい思いが強いですから。(2月に大阪で敗れ)防衛ゼロで終わったのも初めてのことでしたし」とIWGP返り咲きへの執念を燃やすが、トーナメントの頂までは文字通りイバラの道となりそうだ。