新日本プロレス14日奈良大会で「NEW JAPAN CUP」2回戦が行われ、オカダ・カズチカ(31)がマイキー・ニコルス(33)を下しベスト8に進出した。

 新たにCHAOSに加わった同門・ニコルスとのシングル初対決で、オカダは打点の高いドロップキックを決めるなど団体トップの実力をまざまざと見せつける。一進一退の攻防の末にマイキーボムを着地すると、ローリング式のレインメーカーを発射。そこから正調レインメーカーにつないで貫禄の3カウントを奪った。

 新日プロが奈良で興行を開催するのは2004年2月以来実に15年ぶりで、自身初の奈良での試合だったオカダは、リング上のマイクで王者になっての再来を予告。そのためには4月6日米国ニューヨーク州マジソンスクエア・ガーデン大会でのIWGPヘビー級王座(現王者はジェイ・ホワイト)挑戦権をかけた今トーナメントの優勝が必須となる。「カナダ人(マイケル・エルガン)、オーストラリア人(ニコルス)、次はイギリス人(ウィル・オスプレイ)。いいじゃない。ワールドワイドだね。やりがいあるじゃない」と手応えを強調した。

 またこの日の2回戦のもう一試合は、NEVER無差別級王者ウィル・オスプレイがランス・アーチャーを撃破した。コーナー上のアーチャーの動きを止めると、巨体を担ぎ上げてストームブレイカー一閃。オカダとの準々決勝に駒を進めた。

 NJCはこの日までにベスト8のうち4選手が決定。13日岡山大会で2回戦を勝ち上がった石井智宏、YOSHI—HASHIにオカダ、オスプレイと、現段階ではCHAOSのメンバーが独占する結果となっている。