新日本プロレス「NEW JAPAN CUP(NJC)」が8日の後楽園大会で開幕し、IWGP・USヘビー級王者のジュース・ロビンソン(29)がチェーズ・オーエンズ(29)にまさかの不覚を喫した。

 今年のNJC優勝者は4月6日に米ニューヨークのマジソンスクエア・ガーデン(MS・G)でIWGPヘビー級王者ジェイ・ホワイト(26)に挑戦する。史上最多32人がトーナメントにエントリーし、他の現役王者にも門戸が開かれた。その1番手として出陣したジュースは得意のスピンキック、ナックルパートを駆使するも、チェーズの驚異的な粘りによって長期戦に持ち込まれる。

 パルプフリクションを阻止されてマットに叩きつけられたジュースは、ジュエルヘイスト(変型首折り弾)を浴びた。最後はパッケージドライバーでマットに沈められ、無念の3カウントを聞いた。

 かつて所属していた米WWEのNXTを退団し、日本で大きく飛躍を遂げたUS王者にとって、MS・Gのメインは大きな目標だった。IWGP王者ジェイも他の王者がNJCを制した場合はダブルタイトル戦を要求していたが、ジュースの夢は早くも絶たれた。

 試合後はなぜか日本語で「明日、明日…」とうめきながら退場。一発勝負のトーナメントで負けては明日もへったくれもなく、痛恨の1敗となった。