【新日本】プロレス大賞・技能賞 内藤が考える「発信力」とは

2019年01月17日 16時30分

内藤は真剣な表情で発信力について語った

【飛翔の年・特別連載最終回】東京スポーツ新聞社制定「2018年度プロレス大賞」受賞者が19年について語る特別連載「飛翔の年」最終回は、技能賞を初受賞した新日本プロレスの内藤哲也(36)が登場だ。前年までの2年連続MVPが翌年に同賞を受賞するのは異例の出来事。これを当の本人はどう捉えているのか。また、常に話題を提供しファンを魅了するカリスマが考える「発信力」とは――。

 ――昨年を振り返って

 内藤 東京ドーム、「NEW JAPAN CUP」、大阪城ホール、G1クライマックスと新日本の主要大会、勝負どころでことごとく負けましたから。さまざまな話題を提供したとは思いますが、リング上の結果は伴わなかったかなっていうのが率直な気持ちですね。

 ――3年連続MVPを逃すも技能賞を初受賞

 内藤 どうせ(授賞式に)俺を呼びたいだけなんだなって、最初は思いましたよ。結局名前で選んでるんだなと。ただ選考理由を見て、俺がかなり力を入れているリング外の部分も評価されての受賞と知ったので、ちょっとプロレス大賞の見方が変わりましたね。

 ――話題発信力を広義の技能と評価された

 内藤 常に心がけているのは「0か100か」。真ん中、どっちつかずっていうのが一番よくないんです。プロレスファン以外で、好きでも嫌いでもない無関心な人たちにどうやって自分やLIJの存在をアピールするか。

 ――なるほど

 内藤 結果は「バカなヤツがいるな」でも「面白い人がいるな」のどっちでもいいんです。「50」の位置にいる人を「0」か「100」のどちらかの方向に動かし、まずプロレスに興味を持ってほしいんです。

 ――メディアを使った発信にもこだわりがある

 内藤 こんなに面白いものがあるんだよって、多くの人に広めたい部分が強いですね。今の時代ならSNSとかで自分の言いたいことだけをファンの方に伝えて、満足してもらうこともできるんでしょうけど…。

 ――確かにそうだ

 内藤 俺にはどちらかっていうと、すでに自分に興味を持ってくれている人が見ているSNSよりも、プロレスを知らない人たちの目にも触れることの方が重要かな。そう思って(ファミレスに本紙記者を)緊急招集もしているんですよ。

 ――あれは単にタダ飯を食うためでは…

 内藤 たまに言われますよ。「どうせ食い逃げするんだから、もっと高いお店に行った方がいいんじゃない?」って。でも俺が一番大事にしているのは自分がプロレスファンだった時の気持ち。観戦帰りにみんなでファミレスに行って、いっぱいしゃべって楽しかった…あの時の気持ちを大事にしているんですよ。

 ――食い逃げをとがめてくれる人はいないのか

 内藤(無視して)東スポ記者と高級フレンチを食べながら取材したって、プロレスの魅力が伝わる記事は生まれないでしょ。

 ――この基準が続くと毎年技能賞は…

 内藤 もしMVPを逃したとしても、技能賞は間違いなく俺が取ることになるでしょうね。でもそれじゃこの賞を目指すレスラーのためにも、プロレス界の未来のためにもよくない。やはり今年は本来の場所であるMVPに返り咲きたいと思ってますよ。それから、今年も常に緊急招集に備えておいてくださいよ。