“レインメーカー”ことオカダ・カズチカ(31)が20日、2019年の逆襲プランを語った。年間最大興行となる1月4日東京ドーム大会は6年連続でIWGPヘビー級選手権に出場してきたが、今回はノンタイトル戦でジェイ・ホワイト(26)と対戦する。“主役陥落”のうっ憤を晴らすためにも、怨敵との抗争決着の先に見据える青写真とは――。

 タイトル戦がズラリと並んだ来年1・4ドーム大会の本戦で、唯一ベルトがかからない試合がオカダとジェイの一騎打ちだ。しかもジェイに追随し、バレットクラブ入りしたかつての名参謀・外道(49)からは「レインメーカー時代の終焉」まで予告された。

 それでもオカダは「そう思いたいならそう思えばいい。同じ見方をするお客さんもいると思いますし。しょせん外道さんの目もそういうお客さんレベルってことでよ」と意に介さず、試合に向けて闘志を燃やした。

 とはいえ現状には満足していない。2012年の1・4ドームで凱旋帰国しレインメーカーを名乗るや、翌年からの東京ドームはIWGP戦にしか出場しなかった。

「またオカダのタイトルマッチが見たいと思わせたいですね。悔しくて『メインを食ってやろう』って気持ちにもなるかもしれないですし。その時の気持ち次第ですど」

 しかも、14年大会では内藤哲也(36)とのIWGP戦がファン投票の末にセミに降格するという経験をした。そのため「あの時も思ってました。IWGPの方(14年大会メインのIWGPインターコンチネンタル王座戦より)すごいんだぞと。僕の強さ、すごさを見せつけて『メイン、セミも良かったけど、オカダすごかったね』ってなるような存在感を出していきたい」という秘める思いがある。

 ジェイを撃破すれば、次なる道が見えてくる。「もちろんIWGP戦線、戻りたいというのはありますよ。ジェイに勝って(周囲に)認められるのであれば、ですけど」。今年上半期に連続防衛記録「V12」を打ち立てながら、下半期は遠ざかった。特に来年1・4ドームで同王座戦を行う王者ケニー・オメガ(35)と挑戦者の棚橋弘至(42)には、今年敗れた借りもある。

「強いと感じた“圧”を感じたのはケニーの方ですね。『どっちが乗っているか?』といったらケニーだと思う」と分析しつつも「どちらにせよ、チャンピオンの気になるような試合をしていきたいですね。(挑戦者に)選ばれるように」。

 虎視眈々と巻き返しの時をうかがっている。