【新日本】EVIL、SANADA組連覇の原動力は「誇りと反骨心」

2018年12月10日 16時30分

2連覇を達成したEVIL(右)とSANADA

 新日本プロレス「ワールドタッグリーグ」は9日、岩手産業文化センターアピオで優勝決定戦が行われ、前年度覇者のEVIL、SANADA(30)組がIWGPタッグ王者のタマ・トンガ(36)、タンガ・ロア(35)組を撃破し、2連覇を果たした。来年1月4日東京ドーム大会では3WAY戦でタマ組の持つ王座への挑戦が決定。2人の原動力はタッグチームとしての誇りと反骨心だった。

「前年度覇者VSタッグ王者」の頂上決戦は、一進一退の攻防が続いた。試合が動いたのは25分過ぎだ。EVIL、SANADA組はバレットクラブのセコンド・邪道をマジックキラーで排除すると、SANADAがタマをSkull Endで捕獲し勝負に出た。

 救出に入ったタンガには暗黒王が必殺のEVIL(変型大外刈り)を発射。最後はSANADAがラウンディングボディープレスでタマを圧殺した。

 連覇を達成した2人は、年間最大興行での王座挑戦が決定。しかしここで、リーグ戦不参加だった前タッグ王者のヤングバックス(マット&ニック・ジャクソン)が、タイトル戦線参入をアピールした。今年2連敗を喫しているEVIL組は「借りは忘れていない。まとめてやってやるよ」と応じ、3WAY形式による王座戦が決まった。

 14チームを集めてリーグ戦を開催しながら、優勝チームの挑戦権と前王者のリマッチ権が同等に扱われることには疑問を禁じ得ないが、この他にも問題点が散見された。

 リーグ戦に出場しなかったオカダ・カズチカ(31)と棚橋弘至(42)の「ドリームタッグ」が注目を集め、公式戦を差し置いてメインを張る大会が多かった。EVILは「リーグ戦だけでは(話題が)弱いという思惑が(団体に)あったのかもしれないが…。フタを開ければ、俺たちの試合が一段レベルの高いところを見せていた自負はある。『こっちが本当のタッグマッチだぞ』というのは発奮材料だった」と語る。

 また来年1・4ドームのカードが決定済みの選手が不参加の慣例も、リーグ戦の地位向上の妨げになっている。SANADAは「ドームのカードが決まっていようが、出るべき人は出てほしいですね。ドリームタッグだってタッグとしては成立してなかったですけど、だったらリーグ戦に出たほうが完成度も上がったと思います」と改革を訴えた。

「このワールドタッグリーグ、間違いなく俺たちが価値を爆発的に上げてやっただろ」と連覇を誇ったEVILだが、目指すべき理想はまだまだ上にある。次はドームでのベルト取りを果たす。