新日本プロレスの岩手大会(9日)で行われたNEVER無差別級選手権は、挑戦者・飯伏幸太(36)が王者・後藤洋央紀(39)を撃破し、第22代王者に輝いた。

 コーナートップ上からの三角飛びケブラーダで制空権を奪った飯伏は、後藤の必殺技GTRを回避し攻勢に出る。背後に回って後頭部へのヘッドバットを決めるが、両腕を捕らえてクロスアームジャーマンを狙ったところでヘッドバットの逆襲を許してしまう。

 それでも2発目の頭突きにカウンターのヒザを合わせて形勢逆転に成功。再度両腕をつかむと、王者のお株を奪うヘッドバットからカミゴェにつないで激闘に終止符を打った。

 試合後のリングにはタイチ(38)との次期挑戦者決定戦を制したウィル・オスプレイ(25)が登場し挑戦表明。来年1月4日の東京ドーム大会でのV1戦が決定的となった。

 新日本&DDTの2団体所属時代の2015年4月まで保持したKO―D無差別級王座以来、実に約3年8か月ぶりにシングルベルトを手にした飯伏は「約束通り、取りましたよ。…約束してないですか? …してます。ドーム楽しみですね。メインでケニー(・オメガ)が出るので。2人とも防衛したいと思います」と盟友とのダブル防衛を約束。

 世界屈指のハイフライヤー対決となるオスプレイ戦にも「10年ぐらい前の自分を見ているような感じ。だから、ちょっと『昔に戻れるのかな?』というのがあります」と目を輝かせた。