【新日本】1・4ドーム激突前にケニーから静養勧告受けた棚橋が反発! 思い強めた“暗黒時代”の記憶

2018年10月27日 16時30分

好調の棚橋はオーエンズ(下)をハイフライフローで圧殺

 新日本プロレスの来年1月4日東京ドーム大会でIWGPヘビー級王者ケニー・オメガ(35)に挑戦する棚橋弘至(41)が26日、王者からの静養勧告に猛反論だ。王者不在のシリーズに全戦参戦中だが、日に日に高まるベルト奪還への意気込みを激白。まずは11月3日エディオンアリーナ大阪大会での前哨戦(棚橋、デビッド・フィンレー組vsケニー、飯伏幸太組)に腕をぶした。

 棚橋は王者不在の今シリーズにフル参戦。ケニーからは、インターコンチネンタル戦での激突が決まっていながら直前に負傷欠場した一昨年6月の大阪城大会の過去を指摘され、ドームまでは“静養”するべきと勧告された。だが「試合をしているほうが自分の調子をつかみやすい。いらぬ心配です。僕は全試合で同じ熱量で試合をしているので」と反発する。

 さらにその思いを強めるのが、新日プロの「暗黒時代」と言われた2000年代前半の記憶だ。ブロック・レスナーをはじめ外敵王者が多く誕生し、IWGP王者が不在のシリーズも頻繁にあった。「新日本の大会で、地方のお客さんがチャンピオンベルトを見られないのは『異常だな』って思ってました。だから『俺が!』って思ってモチベーションにしてる部分もあった。目指すべきベルトがないっていうのは、外国人選手が王者である以上は仕方ない部分もある。だったらどうするか。俺が王者になるしかないでしょう」

 常に世界を舞台に見据えるケニーとは対照的に、棚橋はIWGPを日本全国のファンに新日プロを伝える「象徴」と位置づけている。シリーズにフル参戦できない選手の腰に巻かれている状況が長く続くことはその美学に反するというわけだ。

 今シリーズ唯一の前哨戦に向けて「ケニーのスタイルに合わせてみようかなと思ってます。まずは同じ土俵で戦ってみようかなと。相手がジルバを踊ればジルバを…ですよ」。名レスラーだった故ニック・ボックウィンクル氏の言葉を引用したが、これまでの発言や経緯を踏まえれば両者のスタイルが「水と油」なのは明白だ。

 棚橋はこの日の後楽園大会で6人タッグ戦に出場。ハイフライフローで勝利を収め、ドームへ向け好調をアピールした。何もかも相いれぬ両雄のイデオロギー抗争が、大阪で開戦する。