新日本プロレスで「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」を率いる内藤哲也(36)が11日、新パレハとなった元ドラゴンゲート鷹木信悟(35)の歓迎会を開催した。「ジュニアタッグリーグ」(16日、東京・後楽園ホールで開幕)に鷹木と組んで参戦するBUSHI(35)とともに“LIJの聖地”ファミレスに集結。果たしてその内容は――。

 内藤は「新パレハ歓迎会」と称し本紙記者をファミレスに招集。さっそくリーダーが1時間遅刻するというLIJの洗礼を浴びた鷹木だが、若鶏のグリルを「皮なし、目玉焼き2個トッピング」でオーダーする上級テクニックで潜在能力の高さを見せつけた。

 同じ1982年生まれでアニマル浜口ジム時代から互いを知る2人の再接近は、鷹木がフリー宣言した9月のこと。内藤から声をかけたことがキッカケだった。

「頭の片隅にあったんです、鷹木の存在は。(スカウトする手は)なくはないなと。そもそも我々は制御不能な集まり。我の強いところもどんどん出していってほしいし、相乗効果も見えるんじゃないですか?」と経緯と狙いを説明した。

 一方で次期シリーズは、リーグ戦に参戦する鷹木とBUSHI以外のメンバーは欠場となる。内藤は「せっかく新たなLIJをお見せする機会なのに、なぜ俺の名前がないのか。だったら試合はなくても、自腹で行ってもいいかなって気持ちはありますね」と珍しく無償での同行を示唆した。

 新天地に降り立った鷹木も気合十分だ。「やるしかないなと。内藤とは組んでも戦っても魅力的だと思ってたし、そばにいて学べることもあるだろうし。15年目にして、第2章のデビュー戦を終えた新人のような気持ちだよ」と語る。いきなりリーグ戦に参戦するのも貪欲さの表れだ。

 すると、しばらく伝票を見つめていたBUSHIは「これじゃまだ安すぎるな…」と追加メニューをバンバン注文しつつ、パートナーの言葉には力強くうなずいた。

 3人が満腹になると内藤は「実は『X』は鷹木だけじゃないんだ。東スポさんにだけ特別に紹介してもいいかな。今からここに、他の誰にも秘密の新パレハを連れてくるから、少し目を閉じて待っててくれない?」と本紙記者に耳打ちした。

 鷹木も「おい、いいのか内藤? だってヤツはまだ…」と後を追い、BUSHIとともに席を立った。しかしいくら待っても戻ってくる気配はなく、目を開けると伝票だけが残されていた。