新日本プロレス9月30日(日本時間10月1日)の米国・ロサンゼルス大会で、IWGPヘビー級王者ケニー・オメガ(34)が飯伏幸太(36)とのタッグ「ゴールデン☆ラヴァーズ」で激勝。10月8日両国国技館大会で飯伏、Cody(33)を挑戦者に迎えた3WAYルールでのV2戦が決定的になった。

 G☆Lはこの日のメインでオカダ・カズチカ(30)、石井智宏(42)組と対戦した。超ハイレベルな攻防の連続の中で、石井を孤立させ勝負に出る。飯伏のハイキックとケニーのVトリガーを同時発射。最後は合体技ゴールデン☆トリガー(飯伏のカミゴェとケニーのVトリガー)を炸裂させ石井を沈めた。

 試合後マイクを握ったケニーは次期防衛戦について言及。9月15日広島大会後には飯伏との対戦を示唆しながらも、2012年8月18日DDT日本武道館大会でのシングル戦後に「次に戦うことがあるならもっと大きな会場で」と交わした内容の約束を優先する意向を示していた。

 だがケニーはこの日になって「約束があったんですけど、世界のお客さん、ファンが私たちのシングルを見たいですよね? だからさイブシさん。もう1回試合しようか、両国で」と、今夏のG1公式戦(8月11日、日本武道館)の雪辱戦を決意。2人の4度目のシングル戦がついに決定…と思いきや、ここでセミでIWGP・US新王者となったCodyが乱入し、自身を加えた3WAY王座戦を提案した。3人が合意に達したため、14年5月のAJスタイルズVSオカダ・カズチカVSマイケル・エルガン以来約4年5か月ぶりとなるトリプルスレッド形式のIWGP戦が確実となった。

 試合後の会見では飯伏も「複雑ですね。なんで3人で戦わないといけないのか。同じチームなのに。これはもう決まったんですか? もしこれが確実に決まったら、IWGPヘビー級選手権で3WAYが決まったら、これは本当に伝説になります」と豪語。年内最後のIWGP戦となる両国決戦が風雲急を告げてきた。