【新日本】G1制覇の棚橋 IWGP挑戦権利証争奪戦の相手にオカダ指名

2018年08月14日 16時30分

G1優勝トロフィーと本紙紙面を手に笑顔の棚橋

 選んだのはイバラの道だった。新日本プロレス「G1クライマックス」で3年ぶり3度目の優勝を果たした棚橋弘至(41)が13日、来年1月4日東京ドーム大会でのIWGPヘビー級王座の挑戦権利証を獲得。しかも権利証争奪戦の相手には前IWGP王者のオカダ・カズチカ(30)を強行指名した。周囲から見れば不可解にも思える選択をした真意はいったい!?

 エース復権を印象付けたG1制覇から一夜明け、棚橋は3年ぶりに年間最大興行の主役を目指すことになった。1・4ドームのメインは、2011年大会から実に6年連続で務めた舞台だ。

 そのためにも、まずは年内に行われる権利証争奪戦で防衛を果たす必要がある。しかも選んだのは異例の相手だった。「G1制覇で完全復活と言ってもいいと思うんですけど、さらにアピールしていく上でオカダというのは避けては通れないと考えています」

 5月4日福岡大会のIWGP戦では完敗を喫し、10日のG1公式戦でも30分時間切れ引き分けで、今年は一度も勝てていない。そのオカダは6月に現IWGP王者のケニー・オメガ(34)に敗れてベルトを失うまでの2年間にわたり絶対王者として君臨。今でこそ“無冠の帝王”に甘んじているが、団体内での実力はズバぬけている。

 7勝1敗1分けで終えた棚橋のG1公式戦を振り返ると、唯一の黒星はジェイ・ホワイト(25)だった。それを差し置いてまで、最強の男を指名した理由について「権利証史上最もリスキーな戦いだと思ってます。でもリスクがないと面白くない。オカダは棚橋を測るリトマス試験紙なんです。ジェイも若くて期待感のある選手ですけど、まだファンにそこまで響いていない。そこは僕の肌感覚です」と説明した。

 オカダから最後に勝利したのは15年の1・4ドームのメインで、16年の1・4ドームでオカダに敗れたのを最後に棚橋は大舞台から遠ざかっている。「振り返っても、結局『オカダに勝てる棚橋』でなければ東京ドームに立っても説得力がない、期待できないということ。G1優勝、もちろん大変でしたけど、あぐらをかくつもりはない」

 権利証が誕生した12年から翌年の1・4ドームまでに保持者から移動したことが一度もないとはいえ、大きな賭けと言わざるを得ない。エースはあえてハイリスク・ハイリターンの戦いに挑むことになった。