新日本プロレスの永田裕志(50)が、真夏の祭典「G1クライマックス」を荒らし回る無法集団に大苦言を呈した。

 昨年大会限りでG1を卒業したミスターは開幕前の本紙G1予想で棚橋弘至(41)を本命に指名。その棚橋はAブロック単独首位を走っており「今日も道場で会ったけどケガが少なそうだし、後半戦になっても動きが落ちてない。ケアがしっかりできてるし、さすがだね」と改めて完全復活に期待を寄せた。

 その一方でタマ・トンガとバッドラック・ファレ(36)の「バレットクラブオリジナル」2人が、連日にわたって勝敗度外視の反則決着を繰り返していることには憤りを隠せない。「試合を壊す連中は出しちゃダメだよね。本来のG1とはかけ離れちゃってる。ああいう試合は、ファンは求めていない。白黒つけないと。過去にああいうことが続いてファンからひんしゅくもらったのも覚えているし。団体が上昇気流の今こそ、ああいうものは見せちゃダメだと思いますよ」と内容が「グレード1」にふさわしくないと斬り捨てた。

 誇り高きG1卒業生として“学級崩壊”ぶりが目に余るのだ。「まあ、だからって『俺を出せ』とは言わないけど。へっへへ」と再入学は否定しつつも「ああいう試合が増えるくらいなら、もっと出場人数を厳選すべき」と提案した。

 9日は新日プロが7月にオープンしたスポーツクラブ「アスレチックキャンプライオン」(東京・有明)でキックボクサーの町田光(31)にプロレス流トレーニングを伝授。G1出場時代に恒例だった公開特訓を“のれん分け”した。