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真壁がNEVER無差別級王座V2!「人気者対決」の過酷な舞台裏


真壁(上)はキングコングニーで飯伏との激闘に終止符

 新日本プロレス23日の岡山・桃太郎アリーナ大会で、NEVER無差別級王者・真壁刀義(42)が飯伏幸太(33=新日本・DDT)の挑戦を退けて2度目の防衛に成功した。プロレス界屈指のメディア露出度を誇る者同士の激突は壮絶な内容の末、真壁の雑草魂が上回った。その背景には、両者に共通する過酷な裏舞台と譲れないプライドがあった。

 

 凶暴な挑戦者を迎え撃った真壁は、場外テーブル上へのフットスタンプなど破天荒な空中技に苦しめられる。さらにスパイダージャーマンも着地されると、逆にジャーマンで投げられてしまう。

 

 それでもフェニックススプラッシュだけは回避すると、真壁も反撃に出る。火の出るような打撃戦を豪快なラリアートで制すると、コーナー上から奥の手・スパイダードラゴンスープレックスを初解禁。最後はキングコングニーを突き刺して死闘に終止符を打ってみせた。試合後のリング上には石井智宏が現れて挑戦を表明。真壁も受諾し、V3戦での激突が決定した。

 

 ともにメディア露出が多く、プロレス界を代表する「人気者対決」の舞台裏は過酷だった。DDTでの2団体所属にして、テレビ出演も相次いだ飯伏は体調不良で直前のDDT2大会を欠場したほど。一方の真壁にもアクシデントが発生していた。

 

 新日プロの今シリーズは24日間で17大会というG1級の過密日程が組まれている。さらに19日の滋賀大会では本隊の選手バスが故障し、代用のマイクロバスでの長時間移動が続いた。

 

 オフだった21日の移動時間は実に11時間に及んだ。シートも狭いため「疲労どころかダメージのレベル」(ある選手)で、コンディション調整も困難だった。

 

 新幹線を利用する選手も現れる中で、しかし真壁は率先してマイクロバスに乗り続けた。「これはよ、セコイとかじゃねえんだ。一番下から上まで一致団結しないとダメなんだ。このシリーズは俺様がメーンイベンターだろ? だからだよ」。

 

 どんな劣悪な環境にも対応してパフォーマンスを見せ続けることが真壁の信念とする雑草魂。それどころか「クソとも思わねえな。プエルトリコのときは8時間移動、試合してまた8時間移動とかあったしよ」と原点に回帰するいいキッカケになったとまで言う。

 

 真壁は「俺も飯伏もプロレスの最前線で戦って、メディアの最前線に上がってんだ。何でか分かるか? 魅力的だからだよ。俺はプロレスを、以前のように、誰しもが知ってるすげえもんだって分からせてやりてえんだよ」と言い切った。多忙な日々を乗り越える両雄の王座戦は、雑草魂に軍配が上がった。そして誇り高きレスラーたちの戦いと精神は、岡山の地に確かに刻まれた――。

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