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ハンセン 日本マット界へ提言「必要なのは強いヒール」


本紙に現在の胸中を明かしたハンセン氏

「三沢光晴メモリアルツアー2015」に参加するため来日していた“不沈艦”ことスタン・ハンセン氏(65)が22日、本紙の取材に応じて現在の胸中を激白した。七回忌を迎えた故三沢光晴さん(享年46)、11月に引退する天龍源一郎(65)らライバルたちへの思い、私生活と家族、そして日本マット界への提言まで思いの丈をすべて語り尽くした。

 ――初のノア登場はくしくも三沢さんのメモリアルツアーだった

 ハンセン氏:自分が対戦した時の映像も会場に流れていて、エルボーやトップロープからのボディープレスがよみがえったよ。ただ、昔から見ていて、彼は危険でハードな技を受けていた。(2009年6月13日の試合で)こういうことが起きたと聞いた時、ショックを受けたが、どの選手に起きてもおかしくないと思った。冷たい言い方はしたくないが、それがプロレス。危険な商売なんだよ。

 ――ジャイアント馬場さん、ジャンボ鶴田さん、阿修羅原さん…激闘を繰り広げた選手たちは先に世を去った

 ハンセン氏:私は自分で引退を決めたのではなく、体が教えてくれた。あれ以上続けていたら、どうなっていたか分からない。(00年11月に引退を発表する直前)テンルー(天龍)のパワーボムでKOされた。それまで自分は意識が飛ぶとかKOはされたことがなかった。あれは神のお告げだったんだよ。引退後は何度も手術をし、肩とヒザと背骨に人工関節が入っている。

 ――その天龍も11月に引退する

 ハンセン氏:テンルーは対戦した選手の中で一番気が合った。スタイルがかみ合ったからね。彼が米国遠征した時に、ジョージア州アトランタで同じアパートになった。料理が得意で、チャンコ鍋を振る舞ってくれたね。自分はホットドッグを持っていくんだ。「なんでホットドッグなんだ。チャンコが作れないじゃないか」と言われたのは、いい思い出だ(笑い)。

 ――その剛腕で料理は得意と聞いた

 ハンセン氏:今は趣味だね。パイも焼くし、温野菜を作ったり、グリルチキンとかね。日本では「料理の達人」というのかな? 料理人が対決するテレビ番組を見ながら、いいアイデアがないかなって。あと、週に5日はエアロバイクをこいで運動しているし、旅行にも行く。ワイフ(ユミ夫人)が行きたがっているイタリア・トスカーナ地方と、ハンセン一家のルーツがあるデンマークには、いつか旅行したいね。

 ――息子のシェーバーさん(27)は、09年に大リーグ・マリナーズからドラフト6巡目で指名された

 ハンセン氏:(マイナーリーグで)3年間野球をやり、その後は学業に戻ってテキサスのベイラー大学を卒業した。大学3年生の時に指名されていたからね。今は、保険会社の営業をやっているよ。彼はワイフに似て賢いね。

 ――現在の日本のプロレスに提言があるとすれば

 ハンセン氏:とてつもなく強いヒールレスラーが必要だね。当時で言えば、自分とか(ブルーザー)ブロディとか、(タイガー・ジェット)シンのような存在だね。根気よく頑張っていけば、再び人気が出るチャンスはあると思うよ。

 ――最後にひと言

 ハンセン氏:来日するたびに素質ある若い選手を見るのが楽しみだ。日本が好きなので、健康が続く限り来たい。長い間、私のことを覚えていてくれて感謝しているし、対戦相手だった馬場、猪木、鶴田、テンルー、ファンクス、三沢、川田、田上、小橋…彼らのことも決して忘れないでくれ。ウィー!

☆スタン・ハンセン=1949年8月29日、米国・テキサス州ノックスシティー出身。NFLで活躍後、73年1月にプロレスデビュー。75年9月全日本プロレスに初来日。77年1月に新日本プロレス参戦。アントニオ猪木と激闘を繰り広げた。81年12月には全日プロに移籍。2000年11月に引退。その後もPWF会長などを務めた。必殺技はウエスタンラリアート。家族は妻と3男1女。

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