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3冠挑戦の曙が9年ぶりに「64」解禁


これが曙の必殺「64」

 全日本プロレス30日の愛知県体育館大会で3冠ヘビー級王座に挑戦する元横綱曙(45)が26日、約9年ぶりに「64」をフィニッシュホールドにすることを決意した。王者ジョー・ドーリング(32)の攻略法として、曙が出した結論は「原点回帰」。最大のストロングポイントの巨体を生かし、王者を圧殺する。

 

 運命の3冠戦を4日後に控えたこの日、曙は何か吹っ切れたかのような表情だった。思わせぶりに笑みを浮かべると、その真意を明かした。

 

「決めたよ。『64』を久々にやってみることにした。最近は使ってなかったけど、体が覚えてるからいつでも出せる。チャンピオンだって、この技がくるなんて思ってないだろうから、効果は大きいと思うんですよ」

 

「64(シックスティー・フォー)」とは全日マット初参戦となった2005年8月の後楽園大会で曙が初公開した大技なのだ。

 

 相撲でいう腰投げから、そのまま相手に体を浴びせて210キロの体重で相手を圧殺する。柔道でいえば「払い巻き込み」といったところ。技の名前はもちろん「第64代横綱」にちなんだもので、プロレスに参戦した初期に決め技として使用した。

 

 だが、キャリアを積むにつれてランニングボディープレスや、昨年初公開したヨコヅナインパクト(パイルドライバー)を多用するようになり、いつしか忘れ去られた技になった。ここにきて“解禁”を決めた理由はどこにあるのか。

 

 曙は「最近、ヨコヅナインパクトが読まれていて、これでは勝てないと思うんですよ。それに原点に戻りたいってこともあった」と説明した。

 

 自身にとって、マット界の頂点を目指してプロレスキャリアをスタートさせた9年前を思い出す…という意味合いが強かった。自ら「歴史に残る試合になるのは間違いない」と位置づけた尾張決戦に向け、元横綱の目がダイヤモンドのように輝いた。

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