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諏訪魔が伝統の3冠ベルト最後の男に


防衛に成功した諏訪魔

 新生・全日本プロレス初の大一番が25日、東京・大田区総合体育館で行われ、3冠ヘビー級王者諏訪魔が35分を超える死闘の末に、挑戦者潮﨑豪を下して2度目の防衛に成功した。今大会で故ジャイアント馬場さんの元へ返還されるPWF、インター、UNヘビーを巻いた最後の男として、諏訪魔が“3冠誕生の地”で歴史に新たな名を刻んだ。

 

 

 まさに骨身を削る魂の3冠戦に競り勝ったのは、王者の諏訪魔だった。 3本の伝統ベルトを王者が巻けるのは、この日の大田区大会が最後。全日プロ創業者の馬場家に返還され、10月27日の両国国技館大会では新3冠ベルトがお披露目される。くしくも舞台は1989年4月18日、故ジャンボ鶴田さんが初めて3本のベルトを統一した3冠発祥の会場(当時は大田区体育館)。団体の分裂騒動で真っ先に全日残留を宣言した諏訪魔には、いっそう負けられない戦いだった。

 

 まず諏訪魔はマット界屈指の馬力を生かした裸絞めで、潮﨑のスタミナを奪いにかかる。開始15分で潮﨑を失神寸前にまで追い込んだ。ところが、諏訪魔と同じ2004年デビューで同期の潮﨑も超人的な回復力を発揮し、剛腕チョップを軸に一進一退の攻防にまで巻き返された。

 

 そして25分過ぎからは首折り弾と必殺のゴーフラッシャーで畳み掛けられ、諏訪魔はいよいよ崖っ縁に追い込まれた。ついには潮﨑の奥の手で一撃必殺のリミットブレイクの体勢へ持ち込まれてしまった。 ここで諏訪魔は手首のクラッチを振りほどき、岩石落としを発射。さらに強烈なラリアートを直撃させ、最後は必殺のラストライドを爆発。35分を超えた熱闘にようやく終止符を打った。

 

 腰には馬場さんゆかりのPWFベルトを巻き、インターとUNを天高く突き上げた諏訪魔は「最後の大仕事に立ち会えてすごく幸せな気持ちです。馬場家に自分で返したい」と感無量の表情。次なる目標は「王道トーナメント」(9・11後楽園大会で開幕)を王者として制覇することで「初代王者を目指して頑張ります」と決意を新たにした。

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