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猪木2・19両国・馬場さん興行行く!79年オールスター戦以来のBI砲合体


日本プロレス「ワールドリーグ戦」の最中に山形駅ホームで並ぶ馬場(左)と猪木(71年4月)

“世界の16文”こと故ジャイアント馬場さん(享年61)の「没20年追善興行」(19日、東京・両国国技館)に“燃える闘魂”アントニオ猪木氏(75=参議院議員)が来場することが、明らかになった。馬場さんと猪木氏が同時にリングに立ったのは、1979年8月26日に日本武道館で開催された伝説の「夢のオールスター戦」(東京スポーツ新聞社主催)が最後。追善興行は名実ともに「平成最後のオールスター戦」の様相を呈してきた。

 歴史的な「真夏の夜の夢」が、約40年の歳月を経て鮮やかによみがえる。この日までに猪木氏の来場が緊急決定。猪木氏は「馬場さんと一緒だった1979年のプロレスオールスター戦を今でもよく思い出します」とのメッセージを寄せた。

 数々の歴史的名勝負を実現してきた猪木氏をして「よく思い出す」と言わしめた夢のオールスター戦。当時、全日本プロレスと新日本プロレスを率いていたBI砲が約8年ぶりの復活を果たし、アブドーラ・ザ・ブッチャー、タイガー・ジェット・シンの“最凶コンビ”を迎撃。見事な連係で勝利を決めて日本中のファンを号泣させた。

 断るまでもなく馬場さんと猪木氏は、日本プロレス時代の同期。いずれも60年4月に入門し、同年9月30日の台東区体育館大会でデビューを果たした。しかし馬場さんは元巨人軍投手という輝かしい経歴を誇った上、5歳も年上。そのためプロレスの祖・力道山の扱いも自然と馬場さんが上になり、ブラジルでスカウトされた猪木氏とは待遇に差が出た。若き日の猪木氏がライバル心を燃やすのも当然の流れだった。

 日本プロレスを支えた2人が、BI砲として本格的に発進したのは67年10月31日のインターナショナルタッグ戦(大阪府立体育会館)。カウボーイ・ビル・ワット、ターザン・タイラー組に奪われていた王座を奪還した。日本プロレスの看板王座だったこのベルトはBI砲の代名詞となり、合計4回戴冠を果たし、防衛回数は実に通算29回を誇った。

 しかしマット界を襲った時代の激流は、2人をそれぞれの道へといざなった。71年12月7日の札幌大会でザ・ファンクス(ドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク)に敗れて王座から転落するや、猪木氏はこの試合を最後に日プロを退団。翌72年3月に新日本プロレスを旗揚げした。馬場さんも72年7月に退団し、同年10月に全日本プロレスを旗揚げした。

 79年のオールスター戦では「一騎打ち」の約束も交わしたが、結局は夢のまま終わった。80年代にはいわゆる「外国人引き抜き合戦」が起きて両団体の関係は一時、険悪なものとなるが、今大会で実行委員を務める坂口征二・新日本プロレス相談役(76)が社長となった89年以降は雪解けムードとなり、90年4月13日に東京ドームで開催された新日本、全日本、WWF(現WWE)による合同興行「日米レスリングサミット」実現に至っている。

 その後、都内のホテルで偶然に顔を合わせ、食事を共にする機会は何度かあったものの、猪木氏は99年1月31日の馬場さん没後、葬儀や命日などの公式行事に姿を見せることは一切なかった。それだけに今回の来場は「英断」と言える。馬場さんの名前を冠とした大会は今回でラストになる可能性が高く、これが最後の“共闘”となりそうだ。

 猪木氏は「こうして多くの団体が揃ってプロレスの大会を行うことは業界にとってもよいことだと思います」と前向きに語った。大会にはかつてのライバル、スタン・ハンセン、ドリーの歴代PWF会長も来場。BI砲最後の相手、ブッチャーの引退セレモニーも行われる。あらゆる意味で時代を象徴する最高の「オールスター戦」となることは間違いない。

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