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【新日G1】3年ぶり頂点へ!棚橋V戦進出 原動力は“新闘魂三銃士”の誇り


オカダ(後方左)相手にドローに持ち込んだ棚橋

 原動力はライバルたちへの思いだった。新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」(10日、東京・日本武道館)で棚橋弘至(41)はオカダ・カズチカ(30)とのAブロック最終公式戦を30分時間切れ引き分けに持ち込み、同ブロック1位が確定。優勝決定戦(12日、日本武道館)進出を決めた。3年ぶり3度目の頂点に王手をかけた逸材の脳裏には、2人の男の姿が浮かんでいた。

 最後の最後に待ち受けたのが同ブロック2位、オカダとの直接対決だった。引き分けても突破が決まる有利な状況で試合時間は残り1分となるが、棚橋はサッカーロシアW杯の西野ジャパンとは違って最後まで勝利を目指し、リスク承知の猛攻を仕掛けた。

 レインメーカーをドラゴンスープレックスホールド、カウンターの張り手で切り返すとハイフライフローを発射した。これをカウント2で返されると、再びコーナーポストへ上ったが、ここで試合終了を告げるゴング。勝ち点2差を死守し「ちょっくら優勝してきます」とファンに約束した。

 これでエース復権まであと1つ。前回のG1制覇はわずか3年前のことだが、当時の優勝決定戦で戦った終生のライバル・中邑真輔(38)はWWEに移籍。棚橋自身は翌年1月4日東京ドーム大会でオカダに敗れて以降は不振が続いたが、再びG1の頂を競う舞台に帰ってきた。

「向こうはUS王者にもなってますしね。海外を選んだ中邑の選択は正しいわけじゃないですか。あれだけ活躍して。なら棚橋が新日本に居続けることも正しかったって証明したいんですよ。世界がうらやむくらいに。生き方を間違ってなかったんだって証明する戦いなので。そこは意地になりますよね、男として」

 そして棚橋、中邑とともに「新闘魂三銃士」と呼ばれた柴田勝頼(38)は、硬膜下血腫により昨年4月から長期欠場している。

「もう1人の新闘魂三銃士、柴田さんも今の発奮材料ですね。2人の分も勝手に背負ってやってる感じはありますよ。いろいろ話せる仲にはなってますので、柴田さんの思いは受け継ごうと思ってます」と胸の内を明かした。

 暗黒時代の団体を立て直し、再興の立役者となった。それでも戦いと時代はまだまだ終わらない。

 逸材が平成最後のG1覇者になってみせる。

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