12日に行われた女子プロレス「アイスリボン」の東京・後楽園ホール大会に、スターダムの紫雷イオ(25)と岩谷麻優(23)が電撃登場した。

 セミで行われたインターナショナルリボンタッグ選手権後だった。王者のベストフレンズ(藤本つかさ=32、中島安里紗=26)が、世羅りさ(24)、成宮真希(30)組の挑戦を退けてV3に成功し、藤本が「私たちにかなう相手なんかいないし、敵が見当たらないね」と口にした瞬間だった。

 突如リングに疾走する2人が。ジャージー姿のサンダーロック(イオ、岩谷組のチーム名)だ。会場はどよめきとともに、怒号と大ブーイングに包まれる。イオは「女子プロ界のエース、紫雷イオです。大歓迎ありがとうございます」とマイクを握ると、「私は2015年度(東京スポーツ新聞社制定)プロレス大賞の女子プロレス大賞を受賞し、サンダーロックも最優秀タッグ賞にノミネートされた。ベストフレンズの名はどこにも見当たらなかったのですが。あなたたちよりは強い自信がある」と挑発的な言葉を並べた。

 スターダムのタッグ王座であるゴッデス・オブ・スターダム王座を保持する2人は昨年5月6日に王座を戴冠し、これまで8度の防衛に成功。敵なし状態のため、他団体のタッグチームに標的を定めたようだ。

 勝利の余韻に浸る間も与えられなかった藤本は怒り心頭で「分かりました。ベストフレンズVSサンダーロック、アイスリボンのリングでやります。それ相応の舞台を用意してさしあげます」と返答。ビッグマッチとなる5月4日の横浜文化体育館大会での激突が浮上した。