女子プロレス「アイスリボン」29日の東京・後楽園ホール大会で藤本つかさ(32)が、前人未到の“32人掛け”を敢行した。

 1995年に全女で“30人掛け”に挑んだ豊田真奈美(44)超えを果たすため藤本自ら挑戦を表明したもの。30日が32歳の誕生日であることから「32人」と設定し出場選手は豊田が選定した。

 試合はすべて1分1本勝負。若手が中心の序盤は白星およびドローで順調に試合を進めたが、15人目のPantera☆Rosaに手錠を掛けられてからの丸め込みで初黒星を喫してしまう。

 さらに25人目の真琴戦で足を痛めペースダウン。28人目の尾崎魔弓にはチェーン攻撃、30人目のアジャ・コングから岩石落とし5連発を食らうなど散々だったが、何とかラストの豊田戦までたどり着き、8勝4敗20分けで見事完走を果たした。

 試合後は憧れの豊田が「私のジャパニーズオーシャン系の技、使っていいよ。大事に武器にしてくれ」と“2代目飛翔天女”に指名。藤本は感涙を落としていた。