女子プロレス「アイスリボン」のICE×∞王者・藤本つかさ(37)が、男子ゴルフの海外メジャー「マスターズ」を日本人として初制覇した松山英樹(29=LEXUS)に大いなる刺激を受けた。

 藤本は松山と同じ東北福祉大出身。「私の両親がゴルフを大好きで『あんたの後輩がすごいことを成し遂げたよ』と朝から連絡がきました。アジア人にはできないと言われていたことを成し遂げたことは、みんなにやる気を起こさせてくれます。不安とか悩みがあっても『できる!』と思うことが大事なんだと感じました」と興奮気味に語った。

 藤本自身、ここ数週間は不安を抱えていた。18日には観光大使を務める宮城・利府町で故郷凱旋興行(利府町総合体育館)を控えるが、同県で新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」が始まったからだ。

 もともと昨年に開催予定だった大会が延期となったもので、今年2月の地震直後も開催危機に陥ったことがあった。だが数日前、利府町から「コロナ対策を万全にした上で開催しましょう」と連絡があり、販売チケット数や当日の催しに制限は出たものの、現状では開催の方向で準備を進めている。

 松山の活躍で気持ちを切り替えた藤本は「中止という暗いニュースを利府町に提供したくなかったので、とにかくやれることがうれしいです。関係者の方には感謝の気持ちしかないです。当日は私のプロレスを存分に見せようと思います」と語り、凱旋興行の成功を約束した。