【アイスリボン】10年前の記憶再び…藤本つかさが4月の地元・宮城大会へ「ベルトを持って凱旋する」

2021年02月17日 15時26分

アイスリボン・藤本つかさ
アイスリボン・藤本つかさ

 女子プロレス「アイスリボン」の藤本つかさ(37)が故郷への思いを胸にタイトル戦に臨む。
 ICE×∞王者として20日の東京・後楽園ホール大会では山下りな(31)との初防衛を控える。前哨戦ではスプラッシュマウンテンで2度も苦杯をなめた相手で「どうやって勝てばいいのか分からない」と悩み続けていた。

 吹っ切れたのは決戦1週間前、13日の深夜だった。福島県沖を震源とするマグニチュード7・3、最大震度6強の地震が東日本を襲った。試合を終えて都内の自宅にいた藤本は恐怖におののきながらも、地元の宮城県内にいる両親、友人らに連絡を取った。

「10年前を鮮明に思い出しました。コロナで気がめいっている時に…もうやめて!って思いました。時がたつと記憶は薄れるじゃないですか。気をつけろよという合図なのかもしれないですね」

 2011年3月11日の東日本大震災で故郷は甚大な被害を受け、友人を1人失った。「あの時はプロレスをやりたくてもできなかった。今はこういう状況下でプロレスができて、お客さんに見てもらえることは幸せなんだなって」と改めて感じた。

 4月18日には観光大使を務める宮城・利府町(利府町総合体育館メインアリーナ)で初の凱旋興行を控える。昨年予定されたものが新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期になったものだ。
「私がベルトを持って凱旋することで、少しでも元気を与えることができるかもしれない。チャンピオンとして行きたい気持ちがこの地震で強くなった気がします。どんなに強い相手だろうが勝たないと。私が勝つことによって、この状況を打破できるんだってことを客観的に伝えたい」
 もう後ろは振り向かない。必勝の誓いを立てて難敵の前に立つ。

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