女子プロレス「アイスリボン」のICE×∞王者・鈴季すず(18)が若き女王の意地を見せた。

 31日の東京・後楽園ホール大会のV2戦では「ディアナ」所属の梅咲遥(19)と対戦。新調した黒を基調としたガウン姿で入場すると、選手コール時に挑戦者が襲いかかった。

 場外へのプランチャから右脚を狙われ、いきなりピンチに陥る。それでも激しいエルボー合戦では一歩も引かず、丸め込み技の連続攻撃でも3カウントだけは許さなかった。最後はカウンターの延髄斬りから、必殺の原爆固めで3カウントを奪った。

 注目の10代対決を制した鈴季は「最初は全く眼中になかったけど、このベルトをかけて戦って梅咲遥が好きになりました。他団体の選手が挑戦してこない現実を覆してくれた」と賛辞の言葉を送った。

 また、11月16日に後楽園ホールで行われる「アクトレスガールズ」との合同興行でV3戦が行われることが決定。対戦相手は未定だが、アクトレスガールズ所属選手との防衛戦になる。

 鈴季は「対戦したことがない選手が多いので、楽しみにしておきます」と心待ちにしながら「今日はプロレス界の新しい扉が開いたんじゃないかなという気持ちです。どこの団体を見ても10代の選手は多いと思うので、若い選手で底上げしたい。本当にこのベルトが欲しいなら、誰でもNGなしです。誰の挑戦でも受けて立ちます」と豪語。藤本つかさが持つ「V11」の最多連続防衛記録超えを目標に突き進む。