噂の最強鬼嫁パンダがついにベールを脱いだ。31日の女子プロレス「アイスリボン」後楽園ホール大会で、新根室プロレス所属の巨大パンダ、アンドレザ・ジャイアントパンダ(♂3歳)の妻ティンティン(♀5歳)が衝撃のプロレスデビューを果たした。

 相手は、同団体のエース・藤本つかさ(35)。1月の東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」授賞式で女子プロレス大賞を受賞した藤本と、ゲストで訪れたアンドレザが公然の場でキスをしたことから“不倫疑惑”が浮上。妻ティンティンの怒りを買い、5歳の誕生日となったこの日、“略奪女”制裁を決めた。

 2メートル50センチ、300キロの巨体を聖地のファンは大「ティンティン」コールで迎えた。藤本を軽々と投げ飛ばすや「ドロボーネコめ!」と左右のフックで吹っ飛ばす。一方の藤本も頭部への蹴りなどエゲつない攻めを見せるが、会場は大ブーイング。すっかり巨大嫁パンダのホームリングと化した。

 ところが6分すぎ。アンドレザがリングに登場した途端、状況が変わった。「私のために~」と抱きつこうとした藤本にヘッドバットを食らわし、ピンチを迎えていたティンティンの救出に。

 巨大パンダ夫婦はサンドイッチ攻撃を繰り出すなどしたが、コーナーに上がったティンティンが捕獲され、最後は9分54秒、ジャパニーズオーシャンサイクロンスープレックスホールドで3カウントを奪われた。

 勝利した藤本は「メチャクチャ強かったし重かった。でもこれで一件落着。(アンドレザと)キスしたじゃないですか。あれは犬とかに『かわいいね』とやる感覚でした。動物にも感情があるので反省しています…」と語り、1月から続いた騒動に終止符を打った。

 一方のティンティンはアンドレザと和解し、冷え切っていた夫婦関係が修復。大団円で幕を閉じた。新根室プロのサムソン宮本代表(53)は「デビュー戦で女子のトップ選手に必殺技まで出させたのですよ。上出来でしょう」と及第点。“女子レスラー”として継続的にリングに上げることを決めた。すでに複数の団体から出場の打診が届いており、デビュー2戦目は5月になる見込み。今後も巨大パンダ夫婦がマット界を席巻しそうだ。