2019年も気がつけばもう2月ですね。今年度の東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」の賞取りレースが早くもスタートしています。そこで今回は、元井が今年注目する選手についてつづらせていただきます。  まず一番動向が気になるのは、新日本プロレスのジェイ・ホワイト選手。KUSHIDA選手の新日本でのラストマッチ後に乱入して大ブーイングを浴びたかと思えば、2日の札幌大会ではIWGPヘビー級王者の棚橋弘至選手をタップさせ、その新技にTTO(タナハシ・タップ・アウト)と名づけるほどの憎らしさ。  11日の大阪大会でIWGP王座を奪取した場合、さらなる「スイッチブレードショック」が起こることになりそうです。  そして、今年も…というより常に注目しているのは竹田誠志選手。日本のデスマッチを語る上で、絶対に外すことができない存在です。ドロッとした鮮血の中でギラッと光る目がすごい!  死闘を通して人間の生命力を感じさせてくれます。  以前からフクロウがお好きとのことで、最近ペットとして飼い始めたそうです。メキシコにはワシを携えて入場する選手もいらっしゃいますし、いつか一緒に(フクロウちゃんが怖がらなければ…)入場するところを見てみたいものです。  去年は大日本プロレスとフリーダムズのデスマッチ2冠に輝き、歴史を動かしました。ベルトを手放した今だからこそ、自由に羽ばたく姿を見せてくれることでしょう。  女子で目が離せないのは、アイスリボン所属の雪妃真矢選手です。  18年度の女子プロレス大賞に輝いた藤本つかさ選手から団体最高峰のICE×∞王座を奪取し、新たな団体の顔になりました。 「クリスタルスノー」の異名通り雪のように美しく妖精のようなはかなさも感じられる雪妃選手ですが、ここぞという時の力強さ、勝利への貪欲さが女性から見ても魅力的なんです。  フェリス女学院大を卒業後、銀行員を経てプロレスラーに転身され、今年がデビュー5年目。女子プロレスを世間に広める存在としても大きな期待がかかります。  ジュニアヘビー級では、全日本プロレスの世界ジュニア王座を保持する岩本煌史選手。柔道をバックボーンに持ち、必殺技「孤高の芸術」(払い腰)がズバンと決まる瞬間は気持ち良いくらい鮮やかです。  今年は所属するユニット「スイーパー」が全日マットをどのようにかき回していくのか? sweepは「圧勝する」「一掃する」という意味を持つだけに要注目。19年度のプロレス大賞に輝くのはどの選手か、今から楽しみです!