【アイスリボン】プロレス大賞・女子プロレス大賞 藤本つかさが描く近未来図

2019年01月16日 16時30分

藤本は透き通るような空に向け業界底上げを誓った

【飛翔の年・特別連載8】東京スポーツ新聞社制定「2018年度プロレス大賞」受賞者が19年の展望を語る特別連載「飛翔の年」第8回は、女子プロレス大賞を初受賞したアイスリボンの藤本つかさ(35)だ。デビュー10周年イヤーの昨年はJR山手線内での試合や電流爆破デスマッチ出場など、さまざまな手法でプロレスを世に広めた。新エースが現状を分析した上で描く女子プロ界の近未来図とは――。

 ――昨年を振り返って

 藤本 デビュー10周年が後押しし、一選手として行かないといけないという気持ちにさせてくれた年でした。やりたいことは全部やりましたね。

 ――女子のエースになった

 藤本 受賞したことで会う人、会う人に言われ「あっ、そうなんだな」って自覚しました(笑い)。今後はそう思わなきゃいけないなって。

 ――これまで紫雷イオ(28=WWE)が女子のエースと言われた

 藤本 正直、そこまで意識してなかった。ただ、いろいろな人と話をするとイオさんは頻繁に出てきたし、全体を見渡せる視野の広い人だったんだろうなと。視野が広いのは共通点だと思うけど、私は別物。藤本つかさなりのやり方で業界を引っ張ります。

 ――昨年大みそかにICE×∞王座を失った

 藤本 すみません…。やっぱりベルトが欲しいですね。狙わないとレスラーとして戦っている意味がないですし。

 ――今年の展望は

 藤本 リング外にプロレスを広めるためにコスチュームを着て大暴れしたり、露出していこうというのは常にあります。例えば富士山でもやりたい。あとは女子サッカーとのコラボ。私には2006年から続けているフットサルがありますし。

 ――どんなことを

 藤本 グラウンドの芝生の上にリングを置けたら。試合にサッカーマッチを取り入れてもいい。同じプロスポーツの人が集まる勉強会があって交流の場も設けているので、そういうところからつながれば。先日は(なでしこリーグの)日テレベレーザの籾木結花選手とも知り合いました。今、サッカーの関係者を通じていろいろ話をしています。

 ――業界をどう見るか

 藤本 プロレスが盛り上がっているとなっているけど新日本プロレスさんだけ。(今年1月4日の)東京ドームを埋めた3万8162人はアイスリボンが1年頑張っても追いつけない。まだまだファンの中でも女子って知られてないんだなって悔しく思う。

 ――どうすればいいか

 藤本 背伸びをしてでも大きい会場でやるのが一歩なのかなと。後楽園ホールで終わらず、ビッグマッチを継続することが団体プロレスのあり方だと思う。今年は誰かの周年大会ではない横浜文化体育館大会が9月14日にあるので、これを年に2回、3回と当たり前にしたい。所属選手も2倍にしたいです。

 ――一昨年、昨年はAKBグループの「豆腐プロレス」が実際の興行を行い話題になった

 藤本 プロレスを広めるということを体現してくれましたね。脅威と思った半面、私たちにも見習うべきものがあるし、自分たちにもできると気づかせてくれました。

 ――「アイスリボンが女子プロの全盛期をつくる」と言い続けている

 藤本 まだまだです。目指すはお茶の間で毎週見られる環境。翌日に「昨日のあれさ~」という会話が日常的にされる。私は遅かったけど、もっと早くプロレスと出会いたかった。だから早く知ってもらえるキッカケを子供たちに与えたいです。