“デンジャラスK”こと川田利明(54)が、プロデュース興行第3弾「Holy War」(10月1日、東京・新宿フェイス)に出場する若手勢に期待をかけた。

 25日に東京・江東区の東京スポーツ新聞社に来社し、同大会の注目選手に全日本プロレスのアジアタッグ王者として出場する青柳優馬(22)と野村直矢(24)を挙げた。

「秋山(準)社長が育てた選手なので見てみたいと思った。自分は冬木(弘道)さんと組んでアジアタッグ王者だった時に勉強になった。それに第1試合で百田光雄さんとずっとやって基本を学んだ。ベテランとやって勉強したほうがいい」

 その考えから、大会コンセプトの「ベテランVS若手」に沿って2人の対戦相手は、それぞれ同王座の戴冠実績がある長井満也(49)、井上雅央(48)組に決めた。

 このほか女子プロレス「アイスリボン」に所属する元キャバ嬢のジュリア(24)が初出場し、コマンド・ボリショイと一騎打ちする。このカードについては「西永(秀一レフェリー)のイチ押しです。西永が『ビジュアル系ですよ』と言うし、俺が考えているコンセプトに合ったから入れようと思った」と説明した。

 川田自身はかつての盟友で、2013年12月に引退した田上明(57)と30分1本のトークバトルを行う。名コンビとして歴史に名を残した2人だが、当初は「田上と組んだら、田上の下でやれ」と団体側から言われ葛藤もあった。

 また、田上は3月に胃がんが見つかり、全摘手術をした。「がんを克服したのもあるし、最近の田上と一番話すのは、選手時代より(ノア)社長時代に苦労したこと。ファンは表舞台しか見てなかったわけだから、そういう話を聞き出せたら」と意欲をのぞかせた。

 最後に「これまでの2回は評判も良かった。まずは見てもらいたいですね」とファンに来場を呼びかけた。