ドラゴンゲート3月4日の大阪大会でオープン・ザ・ドリームゲート王者・望月成晃(48)に挑戦するBen―K(ベンケー=26)が21日、胸に秘めた野望を明かした。

 キャリアわずか1年11か月で初のドリーム王座挑戦にこぎ着けた。それでも「今年27歳になりますし、モタモタしてられない。いつまでもベテランが上に立っていてもドラゴンゲートに未来はないので」と臆するところはない。望月とはデビュー1年目の2016年8月、タッグリーグにエントリーするも、序盤戦で脳振とうを起こしてしまい無念の途中欠場。不完全燃焼に終わった。「基本を教えてもらったのに、ふがいない結果に終わってしまった。今回望月さんに勝つことで、あのときできなかった恩返しをしたい」と腕をぶした。

 山梨学院大学時代には新日本プロレス入団を志していた。レスリング部監督の紹介を受けミスター・永田裕志(49)にも相談に乗ってもらっていたが、公開オーディション形式で行われた13年の入門テストでは「身長が足りない」との理由で不合格となった。それならそうで、ミスターがもっと早い段階でアドバイスすればよかったとも思えるが…。とにかく当時の試験官・永田への恨みは一生忘れないでいてもらいたい。

 その後、山梨で失意のフリーター生活を過ごすも、鷹木信悟(35)の地元凱旋興行を観戦したことで、プロレスへの夢が再燃。ドラゲーの門を叩いた。「今は他団体に上がりたいとかは全くないんですけど、いつか新日本プロレスに、自分を落としたことを後悔させるくらいの選手になりたい。ドリームを取ってからがBen―Kのスタートだと思ってます」と目を輝かせたホープが、新時代の扉を開く。