ドラゴンゲート秋のビッグマッチ「THE GATE OF DESTINY 2015」(1日、エディオンアリーナ大阪)で4大王座戦が行われ、オープン・ザ・ドリームゲート王者の鷹木信悟(32)が、望月成晃(45)を下して2度目の防衛を果たした。またブレイブゲート王座は同門のKotoka(25)が制し、3王座を鷹木率いる超暴走軍団「ヴェルセルク」が戴冠。団体完全制圧へ待ったなしだ。

 力こそ正義だ。超暴走軍団ヴェルセルクのボスが、粘るベテランを強引にネジ伏せた。

 王者は戦前から団体最高年齢の望月に対して「ロートル」「引退間近」と暴言を吐き、リスペクトのかけらも見せなかった。さらには「お前の努力、自信、そして過去の栄光すべてぶっ潰す」と挑発しまくっていた。

 だがこれが挑戦者の心に火をつけた。衰え知らずの蹴り技で真っ向勝負。ロー、ミドル、かかと落とし、延髄斬りに顔面ウォッシュと多彩に使い分けて王者の表情から余裕を失わせる。さらにトップロープ越えのノータッチトペまで発射すると会場は大「モッチー」コールで包まれた。

 しかし、伝家の宝刀・三角蹴りを防御されると戦況が一変。王者がラリアートの乱れ打ちからラストファルコンリー(変型デスバレーボム)を決めて、3カウントを奪取した。

 鷹木は「45歳にしては元気良すぎだよ」と一応は相手をたたえつつ、ラフファイトなしでの防衛に満足げ。「負けは負け。責任を取ってもらう。引退へのカウントダウンか? 俺の付け人になって一から出直すか? とにかく今後一切ドリーム王座挑戦を口にするな!」と冷たく通告した。

 同一ユニットによるドラゲー4大タイトル制覇は、2011年12月にCIMA(37)率いる「ブラッド・ウォリアーズ」が達成しているが、この時は結成から約11か月がかかっている。ヴェルセルクは今年8月に発進したばかり。猛スピードで完全制圧に王手をかけてしまった。

 鷹木は「3か月足らずで団体制圧するぞ。これでいいのか? 他のユニットどうした? 情けないやつは全員二軍落ちしろ」と不気味な笑み。年内にもドラゲーを“鷹木色”に染めてしまいそうな勢いだ。