前代未聞!ドラゲー主要ベルトを大会直後に紛失

2015年07月26日 10時00分

吉野は初防衛に成功したが、この7時間後にベルトが消えた・・・

 前代未聞の珍事が起きた。人気プロレス団体ドラゴンゲート(兵庫・神戸市)の看板王座「オープン・ザ・ドリームゲート」のベルトが20日の神戸ワールド記念ホール大会直後に“紛失”したことが24日、分かった。主要ベルトが防衛戦直後に行方不明となったのは日本マット界史上初。すでに紛失届が警察に提出されており「一日も早く戻ってきてほしい…」と団体関係者は涙顔になっている。



 ドリーム王者の吉野正人(35)がT―Hawk(25)を退けて初防衛に成功してから約7時間後の21日午前2時半ごろ、悲劇は起きた。ベルトを乗せたグッズ用の2トントラックが、会場撤収後に神戸市内の事務所に寄った後、約10キロ離れた道場(場所非公表)に戻る途中だった。事務所から2~3キロ進んだ地点で信号停止した際、後続車の運転手から「荷台のドアが開いてますよ」との声がかかったのだ。


 慌てたスタッフが確認すると、確かにドアは開けっ放し。大事にベルトを保管していたはずのジュラルミンケースがない。途中で落下したのか、ドリーム王座とオープン・ザ・ブレイブゲート王座の2本が消えていた。すぐさま会社に報告の電話を入れ、トラックに乗っていたスタッフ2人は鬼の形相で深夜の県道沿いを捜し回った。


「すると電信柱にブレイブのベルトだけがかかっていたんです。ジュラルミンケースも下に置いたままでした。『あった!』とホッとして数十メートル戻ると、今度は道路沿いのマンションのゴミ捨て場にドリームのケースが捨ててありました。でも中身は空っぽで…」(団体関係者)


 なんと拾ったとおぼしき人は若手の登竜門的ベルトのブレイブ王座を放り捨て、団体の最高峰であるドリーム王座だけを持ち帰った模様だ。相当な“目利き”に拾われた可能性は高いが、これでは20日にV5を達成したブレイブ王者・戸澤陽(30)も立つ瀬がない…。


 連絡を受けたドリーム王者・吉野も、現場に駆けつけて“捜索”にあたった。数時間前には超満員札止め9650人の大歓声を一身に浴びていた王者が、自ら路上を捜したというから泣けてくる。結局ベルトは見つからず、団体は最寄りの交番に紛失届を提出。気がつけばもう朝になっていたという。


 マンションのゴミ捨て場には防犯カメラが設置されていたが「警察の話ですと『マンションの管理人さんが2~3日、留守らしいので、戻られるまで待ってください』とのことでした」とこれまた間が悪い。さらには「拾った方が一度は保管して、その後に届けていただく可能性もありますし、盗難とは言い切れない。団体としては慎重になっております」と前出の団体関係者は明かした。


 ベルトの総製作費用は推定200万円。真夏のビッグマッチ、8月16日東京・大田区総合体育館大会でもドリーム王座防衛戦が予定されており、団体は早急に新ベルトの製作を米国の業者に発注した。間に合わなければタイトル戦開催のピンチとなる。


 王者の吉野は「僕も周辺を捜し回りましたが、見つかりませんでした。早急にベルトを作るとのことですが、間に合うかどうか。しばらくはベルトなしの姿になりますが、変わらぬ応援よろしくお願いいたします。ああ、ベルト出てこないかな…」と深いタメ息をついた。


 岡村隆志社長(50)はベルトの発見を最優先としており、当該関係者の処罰は考えていないという。過去には数人のベルト泥棒レスラーが存在したものの、人気団体の看板ベルトが突然消えた前例はない。一刻も早い解決が待たれるところだ。