吉野初防衛 4年後4万人ビッグマッチだ

2015年07月21日 16時00分

吉野は場外のT-Hawk(下)へ完璧なフォームのケブラーダ

 ドラゴンゲートの神戸ワールド記念ホール大会が20日に行われ、オープン・ザ・ドリームゲート王座戦は王者の吉野正人(35)がT―Hawk(25)の挑戦を退け、初防衛に成功した。年間最大の祭典が9650人超満員札止めの観衆を集めて今年も大成功となったことで、団体創立20周年となる4年後には4万人規模のノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)進出の可能性が出てきた。

 

 新世代ユニット「ミレニアルズ」を率いる挑戦者は、最後まで吉野を苦しめた。序盤に痛めつけた腕で重いチョップを放たれ、胸板は真っ赤に染まった。それでも王者の意地がある。ナイトライド(変型ドライバー)を2度もくらいながら3カウントだけは許さない。

 

 迎えた29分過ぎ、ワキ固めの体勢からマットに叩きつけるトルベジーノが決まると、そこからソル・ナシエンテ改(変型腕固め)に移行。ようやく30分を超える死闘に終止符を打った。「お前はとんでもないヤツだ。でもまだまだ譲るわけにはいかんのや」。デビューわずか5年の挑戦者をたたえた吉野の表情は、15年前の自分を投影させているかのようだった。

 

 2000年に闘龍門の7期生として入門し、同年9月2日にメキシコで行われた伊藤透(現大鷲透)戦でデビューした。当時の闘龍門校長だったウルティモ・ドラゴン(48)は「入ってきた時から完成されていたので、将来が期待できると思った」と振り返る。同じ技を吉野と同期生に練習させたが、毎回完璧にこなす吉野が「いいお手本」として生徒たちに紹介された。当時の生徒たちも「優等生でエリート、まさに学級委員長だった」と話す。

 

 もちろんデビュー15周年イヤーを迎えても、まだまだ成長を続ける。新たな発奮材料も生まれた。ドラゴンゲート幹部によると、団体創立20周年にはノエビアスタジアム神戸でのビッグマッチ開催案が浮上しているという。同スタジアム進出は団体の悲願でもある。「会場の大きさにこだわらず、どこでも行く。不動のチャンピオンを目指します!」と誓った王者が4年後までドラゲーマットをけん引する。