ドラゴンゲートのオープン・ザ・ドリームゲート王者、吉野正人(34)が2日、年間最大の祭典となる20日の神戸ワールド記念ホール大会で“戦友”に勝利をささげることを誓った。

 同大会で行われるT―Hawk(25)との初防衛戦に向け「彼は会社からもファンからも期待されていると思うけど、そういうのを見るとこっちも燃えてくる。キッチリはじき返すのが自分の役目」と意気込みを口にした。

 決戦は大舞台のメーン。2010年7月11日にYAMATOを破り、同王座を初戴冠したのがこの会場だった。「ドラゴンゲートの選手なら神戸のファイナリストに立つために一年戦っているようなもの。特別な舞台」と一層気を引き締めた。

 勝利を義務づける理由がもう一つある。プロ野球ソフトバンクの森福允彦投手(28)とかねて親交があり、弟分のようにかわいがっている。森福もプロレスファンで、王座を奪取した6月14日の博多大会にも応援に駆けつけてくれた。

 13年にWBCの日本代表に選出されるなど中継ぎ投手として活躍してきた森福だが、今季は23試合に登板して0勝1敗、防御率4・63と思ったほど成績が上がっていない。

 そこで「今まで彼には刺激をたくさんもらってきた。1試合でも多く投げてもらいたいし、今度はこっちから与えられるものがあれば」との思いが強いのだ。

 この日の後楽園ホール大会の6人タッグ戦でも大暴れ。試合後は「キッチリ叩き潰す」と神戸決戦に気持ちを切り替えた。