ドラゴンゲートでまた新たな〝2世レスラー〟が誕生することが10日、明らかになった。2019年のストロングマシーン・Jに続きデビューを控えるのは、飯橋理貴(りき=25)、偉進(いしん=23)兄弟。父は維新力(60=どすこいプロレス)、母は元LLPWの穂積詩子さんで、両親ともにプロレスラーという日本初の〝サラブレッド〟だ。


 一昨年にスーパー・ストロング・マシンの実子、ストロングマシーン・Jが鮮烈デビュー。東京スポーツ新聞社制定「2019年度プロレス大賞」新人賞を受賞したドラゴンゲートで、また新たな2世レスラーが誕生した。今度は兄弟で、しかも日本初となる両親ともにプロレスラーという〝サラブレッド〟。父は大相撲の元関取でSWSやWARで活躍した維新力、母はLLPWで「ジュリアナ詩子」として人気を集めた穂積詩子さんの飯橋理貴、偉進兄弟だ。

 兄の理貴はもともと俳優も志していたが、両親の影響で子供のころから好きだったプロレスラーになりたいと思い、一念発起してドラゴンゲートに入団。「子供のころから家で両親がプロレスの会話をしていたし、映像もよく見ていたので、自然とプロレスが好きになっていました。プロレスラーになりたいと話したところ、当初は両親とも『いつ何が起きるか分からないから』と反対していましたが、覚悟を持って話したら認めてくれました。今は両親とも背中を押してくれています。母は『何があっても理貴の味方だから』と言ってくれています」と話す。

 対する弟の偉進は、父の影響でドラゴンゲートにハマったのがレスラーを目指すきっかけになった。「父がストーカー市川選手の興行に参戦した時、ドラゴンゲートの試合を見て『こんなに速いプロレスがあるんだ』と衝撃を受けて、ドラゴンゲートのとりこになりました」。だからこそ、デビュー前から団体愛が非常に強く「目標はデビュー前から言うのもおこがましいですが、ドラゴンゲートを日本一にできるような選手になることです」とブチ上げた。

 ちなみに兄・理貴の目標も「ゆくゆくは父や母を超えるプロレスラーになりたいです。体は小さくても見せ方や気持ちで大きく見せる、グラン浜田さんのような存在感のある選手になりたいです」と世界レベルのビッグなものだ。

 2人は11日のドラゴンゲート東京・後楽園ホール大会で、リングに〝登場〟する。エキシビションマッチに偉進が臨み、そのセコンドに理貴が就く予定だ。正式デビューは果たしていつになるのか、注目が集まる。