ドラゴンゲート5日の愛知県体育館大会メインで行われた「マスカラ・コントラ・カベジェラ金網サバイバルタッグマッチ」は、YAMATO(39)、KAI(37)組がドラゴン・キッド、SB KENTo(21)に勝利。キッドとKENToはルール通りにシングル戦を行い、敗れたKENToが坊主頭となった。

 金網上部に設置された3本の旗を奪い合い、先に2本を先取したチームが勝利。旗を奪った選手は、順次金網からエスケープできる。敗者組は試合後にそのままシングルマッチで戦い、敗れた選手は髪切りもしくはマスクはぎとなる複雑難解で過酷なルールだ。

 しかもYAMATO組はナチュラルヴァイブス、キッド組はマスカレードと、敵対する軍団が場外からサポート。YAMATOは極悪軍団「R.E.D」の天敵KAIと強制的に組まされて、R.E.DのKENTo、同門ハイエンドの盟友キッドとの戦いを強いられたため、誰がどこにベクトルを向けていいのか分からない。4軍が入り乱れた試合は当然、開始から大荒れだ。

 昨年9月大田区大会の金網戦で分裂したYAMATOとKAIは、呼吸が合わず誤爆が続く。誰かが旗を奪いに金網を上るや、各軍団が竹刀、クラッカー、鉄棒、バズーカ砲などで妨害。それでも12分過ぎにはKAI、13分にはキッドが旗を奪ってエスケープに成功する。

 残るはYAMATOとKENTo。ここで何とKENToは横になっててYAMATOに旗奪取を促す。わざと負けて遺恨があるキッドとの一騎打ちを狙い、R.E.Dで制裁を加えようという狙いだ。

 YAMATOが旗を奪ってエスケープすると、そのままキッドとKENToのシングル戦に移行。場外でR.E.Dに暴行されたキッドはダメージが深い。しかもキッドの619がレフェリーを誤爆。その間にR.E.Dが乱入し、パウダー攻撃から机をセット。机上パイル弾連打を食ってしまう。ここでYAMATOが敵軍を排除すると、キッドはギターショットを狙ったKENToからギターを奪って脳天へ一撃。最後は必殺のクリスト(首決め式変型卍固め)でギブアップを奪った。

 KENToは自らバリカンで髪を刈り上げるとR.E.Dのメンバーと退場。過酷戦で生き残ったキッドは「YAMATOの髪の毛もマスクも守れた。本当にありがとう!」と絶叫して、大会を締めくくった。